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南が去ったあと事務所内に大きなため息があちこちから漏れる
「麻衣、塩撒いとけ」
「う、うん」
ナルの怖い雰囲気に麻衣は逃げるように給湯室に向かう
「…私達も手伝うわよ」
「そうだな。…リンと真砂子もいくぞ」
「ええ。銀も行きますわよ」
ぼーさんと綾子が立ち上がり麻衣の元に向かう中、真砂子はチラリと彩を見てから銀も呼ぶ
まだ納得言ってないのか銀は難しい顔をしながら真砂子についていく
全員が居なくなり彩はナルの肩を押し離れる
そんな彩に身体を向ける
「彩、怒ってるのか?」
『……怒ってないと思う?そして、なんで私が怒ってるかわかる?』
「勝手にこんなことしたから」
ナルの返答に彩は首を縦に振る
『そうよ…私はね、ナル。皆がしてくれたことはとても嬉しいし、とても助かった。南さんのしたことは許せないし、許そうとも思わない』
でも、と続ける彩は目を閉じる
『あなたが犠牲に、あの子の標的になるような行動をとったことが、嫌だった』
二人の歩く姿を見て絶望したのは本当だ
今となっては理由も分かったが
フラッシュバックするたびに涙し、銀や真砂子に心配をかけた
『私、は、たとえ虐められても、怪我させられようと、何も感じない…それはね、ナルや皆が側にいてくれる事を知ってるからなんだよ』
このメンバーとの付き合いは長い
悲しいことも楽しいことも共に共有し、時に喧嘩しながらも続いてる信頼関係
この人達がいてくれるから子供じみた虐めは受け流せる
早く飽きないかなぁ、なんて軽く思える
でも皆が関わってくるとなると別だ
余裕なんかなくなる
『私はただ、あなたの、ナルの、側にいたかっただ、けなのに、なんで、あの子を隣に立たせ、たの。なんで言ってくれなかったのっ』
言ってることが支離滅裂になっている事に気づきながらも止まらない言葉と涙に視界がボヤける
「麻衣、塩撒いとけ」
「う、うん」
ナルの怖い雰囲気に麻衣は逃げるように給湯室に向かう
「…私達も手伝うわよ」
「そうだな。…リンと真砂子もいくぞ」
「ええ。銀も行きますわよ」
ぼーさんと綾子が立ち上がり麻衣の元に向かう中、真砂子はチラリと彩を見てから銀も呼ぶ
まだ納得言ってないのか銀は難しい顔をしながら真砂子についていく
全員が居なくなり彩はナルの肩を押し離れる
そんな彩に身体を向ける
「彩、怒ってるのか?」
『……怒ってないと思う?そして、なんで私が怒ってるかわかる?』
「勝手にこんなことしたから」
ナルの返答に彩は首を縦に振る
『そうよ…私はね、ナル。皆がしてくれたことはとても嬉しいし、とても助かった。南さんのしたことは許せないし、許そうとも思わない』
でも、と続ける彩は目を閉じる
『あなたが犠牲に、あの子の標的になるような行動をとったことが、嫌だった』
二人の歩く姿を見て絶望したのは本当だ
今となっては理由も分かったが
フラッシュバックするたびに涙し、銀や真砂子に心配をかけた
『私、は、たとえ虐められても、怪我させられようと、何も感じない…それはね、ナルや皆が側にいてくれる事を知ってるからなんだよ』
このメンバーとの付き合いは長い
悲しいことも楽しいことも共に共有し、時に喧嘩しながらも続いてる信頼関係
この人達がいてくれるから子供じみた虐めは受け流せる
早く飽きないかなぁ、なんて軽く思える
でも皆が関わってくるとなると別だ
余裕なんかなくなる
『私はただ、あなたの、ナルの、側にいたかっただ、けなのに、なんで、あの子を隣に立たせ、たの。なんで言ってくれなかったのっ』
言ってることが支離滅裂になっている事に気づきながらも止まらない言葉と涙に視界がボヤける