記憶
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ナル、滝川さん、お待たせしました。」
「おかえり。あれ、麻衣達は?」
一時間も経たずに戻ってきたリンとジョン
ぼーさんが女性陣の姿が見えないことに首を傾げればリンは首を振る
「松崎さんにお願いして待機してもらってます。」
「それで」
ナルの催促にリンが頷き写真立てをナルに渡す
「この子は依頼主の娘さんで間違いありません…ですが、この写真を撮った年に亡くなっているようです。これを預かってきました」
リンの手の中にあるのは女のコのであろう位牌
「もし、原因がこの犬にあるのであれば今回の事件も納得がいくと言ってました
女のコと犬はずっと一緒に育ってきたから兄弟同然の存在でした
でも女のコは病弱ですぐに身体を壊していたようです
病院に運ばれた後、一度も家に帰ることもなく亡くなってしまった
犬は犬でずっと女のコを探してご飯も食べず衰弱死してしまったようです」
リンの口から出てくる言葉にナルはそうか、と位牌を受け取る
すると
ガチャリ
急に扉が開き中から彩の姿
「彩!」
『ただいま』
慌ててぼーさんが彩に駆け寄るも傷だらけの彩に眉を潜める
険しい顔をしたぼーさんに言い訳を探そうとするも再び悪寒が走る
「おい、その怪我ミチズレニシテヤルゥウ『嘘っ、っだめっ、ナル!』
急に後ろから突風が吹き荒れ、それがナルに向かっていくのが視えた彩はぼーさんを押し退け、ナルを突き飛ばせば驚いた表情のナルと目が合う
それと同時に彩のお腹に衝撃が襲いどこか痛めたのか口から血を吐き出し壁にぶつかると意識を飛ばした
『っ、』
《彩!っ、ナル!》
「ナル!位牌を!!」
銀が一鳴きしナルに結界を張った後、自身が黒い犬の前に立ちはだかる
リンの叫びにナルは位牌を黒い犬に投げる
すると再びナルに飛びかかってくる勢いだった犬がピタリと止まりその位牌をまじまじと見る
…………ソウカ
………………ソウカ、ソウイウコトダッタノカ
位牌を見た黒い犬はポロポロと涙を流し消えていった
ナルは呆然とその光景を見ていたがリンの彩!と叫ぶ声に振り返る
そこには青白い顔で血を流している彩の姿
「おい、彩しっかりしろ!ジョン、救急車!」
「はいどす!」
「滝川さん、どいてください!」
《彩!》
リンが彩の口元に耳を当てると目を見開き心臓マッサージをし始める
私ナルに、ナル達に会えて良かった…
「彩!目を覚ましなさい!」
ナルはいつも私を救ってくれるね
《彩!!》
ナル、愛してるわ
「……彩?」
ポツリとナルが呟いた
「おかえり。あれ、麻衣達は?」
一時間も経たずに戻ってきたリンとジョン
ぼーさんが女性陣の姿が見えないことに首を傾げればリンは首を振る
「松崎さんにお願いして待機してもらってます。」
「それで」
ナルの催促にリンが頷き写真立てをナルに渡す
「この子は依頼主の娘さんで間違いありません…ですが、この写真を撮った年に亡くなっているようです。これを預かってきました」
リンの手の中にあるのは女のコのであろう位牌
「もし、原因がこの犬にあるのであれば今回の事件も納得がいくと言ってました
女のコと犬はずっと一緒に育ってきたから兄弟同然の存在でした
でも女のコは病弱ですぐに身体を壊していたようです
病院に運ばれた後、一度も家に帰ることもなく亡くなってしまった
犬は犬でずっと女のコを探してご飯も食べず衰弱死してしまったようです」
リンの口から出てくる言葉にナルはそうか、と位牌を受け取る
すると
ガチャリ
急に扉が開き中から彩の姿
「彩!」
『ただいま』
慌ててぼーさんが彩に駆け寄るも傷だらけの彩に眉を潜める
険しい顔をしたぼーさんに言い訳を探そうとするも再び悪寒が走る
「おい、その怪我ミチズレニシテヤルゥウ『嘘っ、っだめっ、ナル!』
急に後ろから突風が吹き荒れ、それがナルに向かっていくのが視えた彩はぼーさんを押し退け、ナルを突き飛ばせば驚いた表情のナルと目が合う
それと同時に彩のお腹に衝撃が襲いどこか痛めたのか口から血を吐き出し壁にぶつかると意識を飛ばした
『っ、』
《彩!っ、ナル!》
「ナル!位牌を!!」
銀が一鳴きしナルに結界を張った後、自身が黒い犬の前に立ちはだかる
リンの叫びにナルは位牌を黒い犬に投げる
すると再びナルに飛びかかってくる勢いだった犬がピタリと止まりその位牌をまじまじと見る
…………ソウカ
………………ソウカ、ソウイウコトダッタノカ
位牌を見た黒い犬はポロポロと涙を流し消えていった
ナルは呆然とその光景を見ていたがリンの彩!と叫ぶ声に振り返る
そこには青白い顔で血を流している彩の姿
「おい、彩しっかりしろ!ジョン、救急車!」
「はいどす!」
「滝川さん、どいてください!」
《彩!》
リンが彩の口元に耳を当てると目を見開き心臓マッサージをし始める
私ナルに、ナル達に会えて良かった…
「彩!目を覚ましなさい!」
ナルはいつも私を救ってくれるね
《彩!!》
ナル、愛してるわ
「……彩?」
ポツリとナルが呟いた