二羽
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「彩おいで」
『なにお父さん?』
彩は呼ばれて父の元に行く
椅子に座る父の向かい側に座る
コックがココアを持ってきてくれる。
ありがと、と受けとれば飲み口に広がる慣れ親しんだ香りと味
「彩。お前はいずれ、この船でたくさんの人に物資を配るようになる…それはわかるかい?」
『うん』
真剣に話す父に彩に頷く
それに父も頷くとポケットから一つの銃を出す。
それを彩の前に置く
『これなに?』
「これは私達家族が代々大事にしてる銃だよ」
それを何で私に?と首を傾げる
「もう、お前は立派な跡取り娘だ。だから、これを渡す。」
『…私はまだまだだよ』
銃を見ると再び父を見て首をふる
そんな彩を見て小さく笑う
「お前はもう一人前だよ…何も言わなくても手伝いもしてくれてるちゃんと管理も理解してる…大人顔負けの頭脳の良さも。彩は俺達の自慢な娘だ………受けとってくれるね」
『うん…』
買いかぶりしすぎだよ、と思うが彩は父の言葉が嬉しくて頷いた
「…しんみりした話は終わったかい?終わったなら外で腹鳴らしてる奴等をいれてもいいかい?そして飯が冷めちまう」
それから全員でご飯を食べて、大笑いした。彩は銃を懐に大事に抱いた。
それから2日後、親は死んだ
親も仲間も皆海に消えていった…
私とこの銃を残して…
私は一人きりになった…
。