次の日、登校すればユウは特に変わった様子もなく過ごしていた


ルキアは最初こそちょっと気まずそうにしていたがユウの様子にいつも通り過ごすようにした


途中途中、自分が死神の姿で動くのを見ていたユウは顔を伏せていたが
目に見えて異変が起きたのは昼休みだった


「ユウちゃん、大丈夫？」


「保健所行った方がよくない？」


織姫とたつきの声にユウは、ん？と首を傾げる


『え、なんで？ちょっとダルいくらいだし問題ないよ？』


昨日帰った後、頭を冷やそうと冷水を浴びたまま乾かさず寝てしまったのだ
朝からダルいなと思ってはいたが動けない程ではない


まだ予兆も出てないし


そんな事を考えてると急に後ろから額にひんやりとした手が当てられる…


「うわっ、熱」


『っ、…黒崎くん』


思わぬ人物にユウは驚き一護を仰ぎ見る

「ぜってー熱上がってるから無理せず保健室行けよ。」


どうやら熱があったらしい


「一護の家はお医者さんだからね、ユウさん大丈夫？ついていこうか？」


『大丈夫。織姫、たつきもありがとうね。ちょっと保健室行ってくるよ。』


「あいよ！なにかあったらメールして」


もう保健室に行くことは決定事項らしい
ユウは水色の言葉に首をふり、織姫達にもお礼を伝え立ち上がる


『っ…』


「あぶねぇな」


熱を自覚したら体も素直になったらしい
立ち上がると急に目が回り倒れそうになるもそれを一護が慌てて支える


『ごめん黒崎くん、ありがとう』


驚いた、と今度はしっかり自分の足で立ち一護の顔を見て微笑む


支えてくれていた腕から離れ行ってきまーすと手を振り出ていくユウにその場にいたメンバーは心配そうに見送った


そんな中、本匠が頬に手を当てる


「ああー、いまのユウ、看病したーい」


「はぁ？」


「あの容姿よ？紅潮した頬！潤んだ瞳！私がベッドで何から何まで「黙れぇ！」


本匠の妄想にたつきの蹴りが入り一護を睨み付け顎を使いドアを示してる


一護はたつきの蹴りを見て顔を青くし、何を示しているか分かった為、素直にユウの後を追った