ガタッ


「おまっ」


『あ、図星だったんだ』


"死神"という言葉に思わず身体が反応し、それをみてクスクスと笑うユウ


一護はそんなユウをみて警戒心を強める


『そんな警戒しなくても…どうにかしてるならもうしてるって。ルキアも黒崎くんも』


「お前、なにもんだ…死神か？」


『死神になるくらいなら死ぬよ』


笑みを深くして一護の目をまっすぐ見る


「じゃぁお前は『あーーー！』あ！？」


なんだ、と聞こうとした瞬間、いきなり叫んだユウにビクゥと一護の身体が跳ねた


『バイト！じゃあね、黒崎くん！また、明日！』


「おまっ、ちょっ、」


一目散に去っていくユウに一護は引き止めようとするもすでに姿はなく呆然とする


「足早…ってこんなことしてる場合じゃねぇ…」


携帯を取り出し仲のいいウザくない方に電話をかける


「よぅ、今どこだ？…あぁ、そこに朽木いるか？ちょっと変わってくれね？」


水色の朽木さーんという声を聞きながら先程の目線を思い出す


「(死神が嫌いなのか？…いや、それにしては対応が変だろ…)」


電話口にお目当ての人物の声を確認すれば僅かにトーンを落とし


「ユウのことで話がある。早めに帰ってこいよ。それと、もーいっかい水色に変われ」


ユウの名前を出した瞬間、一瞬息を飲んだルキアだが分かった、と言ってすぐに水色の声が返ってくる


「お前ら、誰かユウのバイト先知らねぇ？朽木は知らねぇらしいんだけど」