晴れて一護とユウが結ばれたことによりいつものメンバーには伝えた


織姫やチャド、水色には素直におめでとうと言われ、たつきには一護で後悔しないかと念押しに聞かれ、浅野はとにかく五月蝿くなり放置


ルキアには「そうか…」と嬉しそうにユウと話していた


「いいか、ユウ。なにか嫌なことされたら私に言えよ？」


『ありがとう、ルキア』


抱きつくユウとそれを受け止めるルキア。そんなルキアと目が合えば羨ましいだろ、といった風に舌を出してくる


イラ


「だー、離れろ！」


「男の嫉妬は醜いぞ」


「うるせぇ！」


いつものやり取りに微笑みながら授業が始まるよ、と伝える


ルキアが今日は自分が当たるんだと慌てて教室に向かう

一護とユウはその姿を見送る


私達も行こう、と歩きだすと一護がおもむろにユウにぶつかる


なんだ、とユウは一護を仰ぎ見ると同時にキスが降ってくる


『～っ…』


すぐに赤くなるユウの頭を撫で先に入っていく一護


『(なぜ、こんな、スキンシップが多い、の！心臓が、もたない)』


頬に手を当て騒ぐ心臓にぎゅぅと目を閉じ、深呼吸し平常心を保ちながら教室の中に入った


その後は特に変わることなく休み時間はルキアや織姫達とお喋りし、そこにきた一護をたつきがからかったり一護のスキンシップに顔を赤くしたりとあっという間に日は流れる


そんなある日の放課後


「ユウちゃん、今日もバイト？」


『そうだよー』


「頑張ってね！」


織姫の言葉にありがとう、と答えれば立ち上がり鞄を持ち直す
周りを見渡し一護を見つければそちらに向かい、ユウに気づいた一護は帰るのか？と聞いてくる


『今日バイトだから行くね』


「送ってかなくていいのか？」


『大丈夫。浅野くん、小島くんもまたね』


またねー、と手を振りユウは教室を出ていった


学校からでてバイト先に向かう途中、ふいに視線を感じ後ろを振り返る


『……気のせい？』


振り返るもあるのはいつもと同じ風景


首を傾げながらどこか気味悪さを感じバイト先に急いだ



その姿を頭上から見下ろしニヤリと笑ったことは知るよしもない