それからはルキア以外周りも気付かない鬼ごっこが始まった


避けているのは間違いない。ただし、二人になるのを避けている、といったような感じだ


他のメンバーがいれば話すが絶対に目線を合わせない


日に日に一護は苛立っていた。探そうにも見つからない、見つけたと思ったら虚が出てきたり誰かに話しかけられたり…


「なぁ、ユウどこ行ったか知ってるか？」


雑談中の織姫とたつきの所に行き聞けば顔を見合せ知らない、との答え


「なに、あんた何かしたの？」


「いや、ちょっと用事があるだけ」


「じゃあ、戻ってくるの待てば？」


それをしても話せねえんだよ！と心の中で叫ぶも織姫の言葉に目を見開く


「そういえば、、ユウちゃんのお見舞い行った時、よく黒崎くんは元気？とかよく話題に出てたよね」


「そうそう。理由聞いたら送ってくれたりお粥作ってくれたり、お世話になったからって。…元気ならいいやって言ってたね」


そうか、なんて平常心を保ちながら答えれば自分の机に戻ると同時に、携帯が震え、中を確認すると訝しげに教室から出た








一護が織姫達と話す前、屋上では


「ユウ、なぜ一護を避ける？」


『っ、な、なに言ってるのルキア。避けてなんかないよ』


屋上で喋っていたルキアとユウだが、いきなりのルキアの言葉に目に見えて焦る


「一護が家まで送っていったとき、あやつユウに手を出したと聞いた…というより吐かせた」


『？！』


「ユウが死神嫌いということを知ってたのに嫌な思いをさせて悪い…後でちゃんと一護からも、謝らせる…悪かった」


ルキアは頭を下げるがユウは慌てたように首を振る


『違う！そんなことで避けてるわけじゃないから！ルキアのせいじゃない！』


「あぁ、じゃあ、あいつを呼び出して『やめてください』…私には話せないことか？」