「よーし、おまえらぁ今日は転校生を紹介するぞー」


朝からそんな言葉が聞こえてくると割りと静かだった筈の教室内が一気に騒がしくなった


「え、めっちゃ初耳なんだけど！一護知ってた？」


「知るわけねぇだろ。」


啓吾のテンション高めな声に眉を潜めながら答えれば扉付近を見る


こんな中途半端な時期にルキアみたいな奴じゃねぇだろうな


思わずルキアを見ると目が合ったが思いっきり睨まれる。考えてることがばれたか…


「よーし、入ってこい」


ガラリと扉が開き姿を現した瞬間、教室内が一気に静まった

越智さんの横に並ぶ女は緊張した風もなく前を見据える


「じゃ、自己紹介頼む」


「白月ユウです。よろしくお願いいたします」


頭を下げ、すぐに上げる


バチ


「…っ」


目が合ったと思ったら白月は一瞬キョトンとした表情になったもののすぐに微笑む


しかし、そのすぐ後ろに目を向けたと思ったらすぐに顔をしかめた


「(なんだ？)」


思わず自分も後ろを向く
そこには顔を険しくしたルキアの姿


「ルキ「んじゃ、席は窓側の一番前なー。ってことで朝礼終わりー。お前らあまり白月を困らせるなよー」


越智さんの声で遮られ一気に教室内が騒がしくなり白月はクラスメートに埋もれた


「黒崎くん、ちょっと行きましょうか」


いつも通りのルキアの猫被りに強制かよ、と思いながらもルキアについていった


「なんなんだよ。お前知り合い？…まさか死神か？！」


「違う」


屋上につきルキアは腕を組ながら首を振る


「違う、が奴の霊圧は見たことがない」


「見たことがない？」


「あぁ、けど白月という者は私の正体に気づいてるやもしれん……少し警戒しといた方がいいかもしれん。一護、お前も気をつけろよ。」


「あ、あぁ」