第弐話
夢小説設定
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「そうか…そういえばおぬしの名前を聞いてなかったの…」
何か言われるかと身構えていた彩は相手の言葉にあっけにとられ
『へ…?あ、ぇっと花岡彩です』
「では彩殿、話を聞く限り住むところはないんじゃろ?ここに住んではいかがかな?」
「晴明!!」
もう呆然とするしかない彩は目の前の晴明を凝視した
そこに厳しい声がふりかかる
「なんじゃ、青龍よ…」
「こんな得体のしれない輩をこの屋敷に住まわせるというのか!」
「そう言っておろう…住む所もない、ここであったのも何かの縁じゃろ…それに、彩殿が嘘を言ってるようにも思えん…どうかな彩殿」
いきなりこちらに振られ困惑しながらもこの後の事を考えると嬉しい限りなので頭を下げた
『お願いします』
「晴明!!」
まだ尚、何かを言おうとする式神に晴明は苦笑し彩を見る
「彩には申し訳ないが少しの間、監視を付けさせていただくがよろしいかな?」
監視、と言う言葉に眉を寄せるがあの青龍の言ってることは分かる
それに言葉に出さなくも晴明の側にいる人たちも反対してることは雰囲気で分かる
いきなりこんな得体の知れない俺が此処に住むことになるんだから反対するのは当たり前…
晴明をほんとに大事に思ってるからこその事だ…
だからこそ俺はいつ帰れるか分からないけど、帰れる時が来るまで…暖かいこの人に、この人達に恩返しが出来るように尽くすまでのこと。
『お願いします』
そう言って深々と頭を下げた