第伍話
夢小説設定
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その後、青龍に部屋まで担ぎ込まれる時には彩は拗ねたように大人しくなっていた
『屋敷の中まで運ばなくたって…そう思わない?天一…』
何故か肩に包帯を巻いてくれている天一にボソッと言うが当の本人は苦笑し
「確かに、青龍があのような行為を行ったのは晴明様も驚いておりました…しかし、青龍は私どもの中でも一番責任感が強いですから…」
『まったくだ…』
庇った事なんか気にしなくてもいいのに…
そんな事を思っていると部屋の外に気配が降りる
「入るぞ」
『ちょっと待って…天一ありがとう』
いえ、と微笑む天一に着衣を正すと外に向かい良いよ、と笑う
『どうした?青龍』
「…晴明からの言伝てだ…貴様の監視を解くと」
まぁ、と天一が嬉しそうに微笑むと彩もつられて笑い
『良かった…けど、何でわざわざ青「宵藍」…は?』
「俺の二つ名だ」
『え、それって大事な名だろ…
俺が呼んでいいのかよ』
彩が驚いてしどろもどろになってる横で天一も裾を口元に当て青龍を凝視しているが目元を和ませる
「(これはこれは…)」
「お前の耳は飾りか…駄目なら言わない」
ぶっきらぼうに返す青龍は天一の方を一瞥し、消える
それを呆然と見ていた彩は嬉しさが込み上げ、その日は始終機嫌が良かったという
(昌浩、物の怪談)