第四話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
敢えて争っていた2人はスルーし東に向かい歩いていく彩を青龍は見た
「さっきのはなんだ」
一度立ち止まり彩は腕の中にある刀を前に出す
『これは俺の家の家宝…つうか相棒だな。俺の家は晴明様たちと同じように一応陰陽師家なんだ。刀の名は闇峰…昔からの付き合いだな…何の疑問もなくてこういう事は出来てたから…説明とか無理』
苦笑しながら言うと彩は何もない空間に其を投げる
しかし、落ちた音もせず彩は気にせずそのまま歩いていく
青龍は訝しげに見るも歩いていく彩に無言でついていった
そこは、都から少し離れた開けた場所についた
彩は目を細めると再び刀を取り出す
『くる…』
そう言うと同時に何かが踊り出てきた
ガァアア…キサ、マ…ナ…ニモノダ
見てくれ犬の頭に猪のような体をした大きな異形が低い声で唸る
『貴様が先程いた奴か?』
目を細め鞘を抜くとゆっくりと近づいていく
青龍は見物を決めこんだようにその場から動かずに見ている
『ほれ、さっさと来いよ…』
弱々シイ、コワッパガ…ガァアアァ!
挑発する彩に異形は形相を変え襲いかかってくる
それを軽く流すと笑みを浮かべ向き直る
『まぁ、いいや…早く終わらせたいから…いくよ…』
そう言うと同時に彩の姿が消えた、と青龍は錯覚した
「(速いっ)」
ギャァアアァ…
青龍は目を見開き異形がいる所より遠い場所に髪を靡かせしゃがみこみ刀を横に持つ彩が目の入った
目だけが異形を見ているがその目は厳しい
ここ2日で見たこともないような、ゾッとするような…
彩はゆっくり立ち上がると同時に異形は倒れて消えていく
彩は息をつくと刀についた汚れを振り落とす
『さて、帰ろうぜ…』
青龍を振り返り近づき見上げる
『いやぁ…鈍った鈍った…修行やり直しかな…さ、帰って寝るぞ~』