第四話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
彩は真っ黒い狩衣に着替えると書物を読み漁り必要となる札を用意しはじめた
その様子を青龍は入口に寄りかかってみている
『よし…』
それを懐にしまうと手に巻いていた呪珠を握りしめると立ち上がり下でくくっていた髪を上で縛り直し青龍を振り返る
『青龍も行くんだろ?』
そう言うと青龍は頷き消える
『(青龍が頷いた…うわ…珍しいものをみた…)…………』
彩は青龍がいる方を見ながら唖然としたように口を開閉し頭をふるとそっと音もなく外に出る
『(晴明様に言わなくても多分わかってるだろ…)』
音もなく身軽に壁を乗り越える
スタッ
キョロキョロと辺りを見回すと西に目を向け歩きだす
『(何かいるな…)』
しばらく歩いていくと一つのあばら家に着く
ふと後ろを見ると青龍が姿を表し警戒したように前を見据えている
「気配は3つ…」
彩はそれに頷き前を見据え何もない暗闇から何かを取り出すような素振りを見せるとその手には日本刀が握られていた
遠目で見て良くは分からないが気配は3つ…2つは悪い気はしないが後の1つは邪悪な気を発しているのが分かる
「な?!貴様、いま何を…」
彩の行動に青龍は目を見開き驚くと同時にあばら家が崩壊した
『後で説明する…とりあえず中のを倒して「うわぁぁあ!」…………は?』
崩壊する音と共に聞き覚えのある叫び声に彩は唖然とする
もしかして…悪い気のしない2つの気配は…
「ま~さ~ひ~ろ~…
お前!こんなボロ屋敷で術放ったら崩壊するの分かるだろ!」
「ごめん…でもあんなバカにされて腹がたったんだ!」
立ち上がり争う2人に彩はため息を吐き青龍を振り返る
しかし、そこには居なく辺りを見回すとずいぶん離れた屋根にいた
そんな青龍に近づき音も立てずに隣に立つ
『さっきのは逃げたな…場所はここから東』
指を示すと彩は屋根から降りるとすたすた歩き出した