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「あそこだよ」
優子の言葉にナルは近付き机に触れる寸前彩はそれに気付き机を見た瞬間目を見開きナルの手を取れば首を振る
『(ナル…ダメ。)高橋さんだっけ?今この席は誰か?』
「タカでいいです!…居ないよ誰も。こないだまで居た子は今病院」
「机の位置は変わってない?」
「うん、ずっとそこ」
彩はタカとナルの話を聞きながらそっと机に触れ目を閉じる
僅かながら滲み出てる黒い靄
悔しさ…憎しみ…苦しみ…
彩が目を開ければ話が終わったようでナルの手を離し教室の外に出ると少し距離を取る
『ごめん、少し気になる事があるから先戻って。』
「黒蝶?じゃ、じゃあ私手伝うよ!」
麻衣が心配そうに見てくれば彩が首を振る
『ありがとう、麻衣。でも一人で問題ないから皆と戻っていいよ』
「っ、でも!」
「おいおい麻衣、どうした?」
なおも食い下がる麻衣にぼーさんやタカも首を傾げる
彩はジッと麻衣を見てから微笑む
『麻衣、どうしたの?私なら大丈夫よ?…ぼーさん、麻衣をよろしく』
「おう。気を付けてな」
ぼーさんが頷いたのを確認すれば彩は背中を向けてベースとは反対方向に歩きだした
その後ろ姿に麻衣は不安そうな顔をするとぼーさんは麻衣の頭を叩く
「ほら麻衣、行くぞ?何をそんなに不安がってるんだ…黒蝶ならすぐに戻ってくるだろうし…」
「だって…黒蝶が遠くに行っちゃう気がして…ダメだよ…今黒蝶…ううん、彩を一人にしちゃダメな気がするの…」
…