翌日、彩はいつもの時間に起き、いつもの時間に家を出た


『今回どうしようかな…一応黒蝶として依頼受けるんだし…着替えた方がいいかな。』


《一応服は持ってきたんだから着替えればいいんじゃない？》


『荷物がかさばるから嫌だったけど…仕方ないか…ってあれ？』


前方に怪しい動きをしてる人物を見つける


『あれって谷山さん…』


彩が見ているのにも気づいてない人物、谷山麻衣は旧校舎の中を覗いている


彩は首を傾げながら何をしているのか聞こうと近づくも中に入ってしまった


『なにしてんだろね…』


そう呟き彩も旧校舎の入り口に近づく

『谷y…「誰だ！？」


声をかけようとした瞬間同時に誰かの怒鳴り声で消される


「あ、すみませんっ。別にあの…」


…よかった。私じゃなかったのか…


謝る谷山さんは後ろにあった棚にぶつかりその衝撃で棚が倒れそうになる


『(やばい…谷山さんは大丈夫だとしても向こう側にいる男性は…銀！！)』


《わわわっ…りょーかい。》


彩は咄嗟に銀を向かわせる

銀は軽く返事をすると一瞬にしてその人物の元に行き被害がないところまで突き飛ばし再び彩のところに戻ると直後に凄い音が鳴り響く


『間一髪…』


良かったと息を吐き隣にいる銀を一度撫でると彩はもう一度中を見てその場を後にした。



立ち去る姿を他の人物に見られていることにも気づかずに…