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「…ジーンが…」
『ごめんなさい…勝手にジーンだけじゃない…ナルの過去まで…』
《大丈夫?》
銀の登場で大分落ち着いたのか彩とナルは隣同士で座っていた。自分の醜態をさらした恥ずかしさで今だ顔が赤く距離を置こうとするもナルが手を離してくれないため手は繋がれたままだ
銀は心配そうに彩の前に座り首を傾げれば大丈夫、と頭を撫でた
「構わない…ジーンの死に際も見たんだろ?逆にすまない…辛い思いをさせて。」
彩は咄嗟にナルの方を見れば首を振る
『辛いのはナルとジーンだよ…兄弟を…家族をなくしたんだから…』
「…僕はジーンの遺体を見つける為に日本に来たんだ。ジーンを通して見た湖…とりあえず手当たり次第探しに行ってる」
《へぇ…兄弟愛だねぇ…》
「…兄弟愛…って訳じゃ…いや、そうなのかもしれないな…」
銀の言葉にナルが小さく笑いながら返し彩は銀の軽さに諌めようとするもはた、と固まる
その間にも二人の会話は続く
《手がかりはその湖、ってだけなの?》
「湖の近くにコテージが見えた…多分キャンプが出来る所だ…しかしそれでも多すぎて絞れない…」
《んー…確かにね。彩はどう思う?》
『え?あ、私も近くまでいかなきゃ分からない…ってちょっとナル、銀』
「《なんだ?/ん?》」
彩の言葉に一人と一匹は顔を向け首を傾げる
『いや…なに二人ともナチュラルに会話してるの…ナル、銀の声聞こえるの?』
間
「《あぁ、そういえば…》」
気づいてなかったのか…そう彩は肩を落としながらもまぁいいか、と苦笑する
『…他の人がいるときは心の中で会話してね。ナル、私も出来る限りジーン探しは協力するから』
「あぁ、頼む」
『ありがとう、ナル』
頷いたナルに顔を向ければお礼を言い、いきなり言われたナルは不思議そうに見るも彩は首を振り苦笑する
『それにしても、ナルシストのナルじゃなかったんだね…ちょっとおかしいとは思ってたんだけど…博士だとは…』
リンもナルと呼ぶ事が不思議でしょうがなかったがジーンを通してナルを見て納得した
「彩、このことは…」
『誰にも言わないよ…私にも隠したい事はある…』
その時彩の表情が曇ったことを、その理由を知っているのは銀だけだった
…