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『……それじゃあ始めます』
真砂子の様子に苦笑しながら彩は袋から大量の飴を床にばらまき懐から横笛を取り出す
『(銀、久しぶりに一緒に舞おうか)』
《おう!》
彩が目を伏せ、すぅ、と一度息を吐き出せば綺麗な透き通った音が笛から奏で出る
しばらく順調に吹いてれば少しずつ彩が身体を揺らし舞をはじめる
それに銀も合わせ楽しそうに彩の周りを動く
「凄い…」
誰の呟きかは分からないが聞こえてくる
「ナル、ラップ音が始まりました…温度も下がっていきます」
リンさんの声だろう。笛の音で分かりずらいが確かにノック音がする
下から白いものがきて、子供の顔を形を取る
彩の奏でる音に惹かれてるのかその表情は柔らかい
一度彩の周りを包むように回れば上に向かっていく
《ありがとう…》
『(どういたしまして…早くお母さんの所へおかえり)』
《お姉ちゃん、アメ…》
『(私から君たちにプレゼントだよ…一人一つ、好きなものを持っておいき)』
彩が舞いながら昇っていく子供の声に微笑み小さく心の中で呟く。
それに子供は嬉しそうに笑い消えていく
しばらくし殆どの子供が居なくなったのを確認する
『(何か、いる…)』
《彩!》
「……の…こ…、とみ…こ…わたしの…子」
彩が違う気配に気付き銀が警戒するような声が向かうほうに顔を向けると少し離れた場所に黒い大きな女の影
それを見れば奏でるのを止めじっと見る
『あなたが子供をここに連れてきたのね?』
「彩!一度離れろ!」
ナルの声が聞こえるも動こうとはせず彩は女をじっと見る
「…ジャマ…スルモノハユルサナイ」
《触るな!》
女は彩に手を伸ばしながら言うと銀が吠える
それに怯んだ影は怨めしそうな目で彩を見て消えた
そしてそれと同時に床が派手な音をたて大きな穴を開けた