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ナルと別々(ナルには食材を頼んだ)に会計を済ませ店から出れば二人の手には袋がぶら下がっていた
『いや、今更ながら本当にありがとう…この量は一人じゃ無理だった』
「別に構わない。……悪かった」
『ナル?』
二人で並んで歩いてれば突然のナルの謝罪
それに首を傾げる彩にナルは気恥ずかしいのか目を合わせぬままポツリと呟く
「昨日彩が突然外に行くと言って消えたのは一昨日の夜、僕が彩を試すような言い方をして怒ったからかと…リンは違うと、気になるなら直接聞けと言われた…」
『……………』
「さっき、聞くなら荷物持ちに行ったらどうかと言われたんだ」
ナルの言葉を黙って聞き、フと笑みを浮かべれば首を振る
『ナル、リンさんの言う通り私は全く怒ってないよ。』
そう言ってもあまり納得してない雰囲気を出すナルに彩は眩しそうに目を細め空を見上げ続ける
『ナル、言ったでしょ?今後次第で信じてくれるって…それ、私凄く嬉しかったんだ。今までそんなこと言われたことなくて、私を見てくれてるんだって。だから本当に怒ってない。
昨日の事は私の自己判断でやったことだし、昨日してた事はちゃんとナルにも話すから待っててくれる?』
「わかった…」
『あ、もしかしてそれで視線合わせてくれなかったとか?』
「…………」
どうやら図星のようでナルは黙り込み彩は苦笑を浮かべナルに顔を向ければ今度こそしっかり視線が合う
『私が何か失礼な事をしたのかと思ったよ…理由がわかって良かった…』
「?」
『私ナルに嫌われたくないからさ』
「っ」
良かったー、と笑う彩にナルは目を見開く
『じゃあ…ナル、これを食べてみよー』
そんなナルに気づかぬまま彩が袋から酢ダコさんを取りだし渡す
それに思わず眉を潜めたナルは一応受け取るが食べようとしない
「…ここ道端だぞ」
『駄菓子は外で食べるのが子供。』
彩もかば焼きくんを一枚を手に取り見せるように開ければ食べる
ナルも仕方ないとばかりに開け一口
「………」
『どう?』
口に含んだ瞬間ナルは無言になり、かじりかけを彩に渡し口を押さえる
『あ、ダメ?あはは、じゃあこっちあげる』
彩はナルから受け取り変わりに自分のを渡せばジロッと見られる
『こっちは酸っぱくないから大丈夫だよ』
ナルが訝しげにそれを見て受け取ると躊躇いながらも食べた
「こっちの方がいい」
…どうやらお気に召したようです。
…