彩が戻ったのは言った通りの夜中、ベースに戻るとリンがパソコンに向かって仕事をしている


『ただいまリンさん』


｢お疲れさまです。皆さん心配してましたよ？｣


『うん、知ってる』


彩が動いている間たまに自分の話題が上がった時に近くにいた為罪悪感と心配される嬉しさに思わず頬を緩めたのだ


『大丈夫、明日はちゃんと参加するから』


彩がそう言えばリンは頷き


｢そうしてください。若干一名他の人より心配してたので｣


『？うん。…今日手伝う事は？』


｢今日１日動いてたんです。休んだらどうですか？ご飯も食べてないでしょう｣


『特にお腹空いてないから大丈夫。んー…じゃあそうします…リンさんは休まないの？』


リンの好意に素直に頷くと聞けば大丈夫です、と返ってくる


｢私もそろそろ休みますから…彩。｣


『はい？』


なら遠慮なく寝ようと部屋を出ようとすれば再び呼び掛けられ振り返る(銀はすでにナルの所で寝始めた←)

そこには僅かに真剣な顔をするリン。

彩も体をちゃんと向け聞く体勢になり首を傾げる


｢私は日本人が嫌いです｣


そう言われて一瞬目を見開くも少し考えれば納得したようにすぐに頷いた


『…皆に対しての態度はそれからなんだ…確かに日本は中国に対してとても酷いことをした…それは覚えておく事だと思う…けどリンさん、私自身の事は嫌い？麻衣や他のメンバーの事は嫌い？』


彩の言葉にリンは首を振る


｢…いえ、嫌いではないです｣


『なら良かった。私もリンさんのこと好きだよ。じゃあおやすみなさい』


彩はリンの言葉に笑顔になれば言い目を見開いたリンを最後に手を上げれば部屋を出た


…