Files11
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
次々に消えていく仲間
麻衣はナルと共に襲ってきた子供から逃げてきていた
恐怖とぼーさんが居なくなってしまったことに麻衣がすすり泣く
「…どうしよう………どうしようっ」
「……………」
ナルも息を調え考えるように腕をくむ
「…誰かもう一人、運転できる人間がいたはずだ…車が二台あるんだから…その人物は下に子供達といたはずなんだ」
「…なのに、私たちはその存在を忘れた…?」
涙を浮かべながら麻衣は呟くとナルは頷く
「僕らは村長に除霊を依頼されてここへきた。その途中であの子達に案内を頼んで結果として一緒に閉じ込められた…?」
なにかひっかかる事があるのかナルは語尾を小さくする
「そう、だったと思うよ…?」
「5人の子供を残して除霊にかかったような気がしているがそれは嘘だ。実際にはもう一人の仲間が下にいた。…だとしたりその一人は霊能謝として有能だった。少なくともぼーさん程度にはアテになると思っていたから子供達と残したはずだ」
ナルの言葉を聞き考える麻衣はふとその人物が思い浮かばれる
「…ジョン、だ」
「ああ」
「でもジョンて運転できた?」
麻衣がナルを見上げる
「ジョンが自分でそう言ってたろう」
「そうだけど…でもそれも間違いだったってことはない?」
麻衣の指摘する言葉にナルに納得したようにそうか、と呟く
「僕らは総勢で少なくとも8人…使ってないカップを含めれば9人いたことを示している。下には子供が5人…僕と麻衣とぼーさんで3人。ジョンをいれると1人多いが誰として残ったカップを使おうとはしていなかった。…だとしたら下に残っていたジョンは子供の1人にとってかわられた可能性がある」
「じゃ、じゃあジョンは5人じゃなくて4人の子供といて…あの中の誰かが5人目としてあそこにいたってこと…?」
涙が引っ込み驚きで目を見開く麻衣にナルは頷く
「恐らく消えたのはジョンだけじゃない」
…