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「ねぇ、どいうこと?!いきなりキャンプ場に戻ったと思ったらここに泊まるって…なにがあったの?」
「僕達はここに用がある。麻衣たちは東京に戻れ」
なんの感情も伺わせないナルの言葉に彩は一度俯くがリンの傍に行く
『リンさん。泊まるのはコテージでいいの?』
極力小さな声で話しかければリンは僅かに目を見開くが頷く
納得してない麻衣たちは気づかない
「そうですが…彩は」
『残っていいなら残りたい』
そう言う彩の真剣な目にリンは小さく微笑む
「彩なら構わないと思いますよ。事実を知ってますから」
『ありがとう…なら私は先に行って部屋取っておくね』
「分かりました。お願いします…荷物は持っていきます」
それに頷いた彩は銀と共にその場を後にした
《ねぇ、彩。もしかして》
『うん、ここだよ…夢が示してたのはこのことだったんだ…』
受付出来る場所まで向かいながら銀の問いに答える
麻衣達はどうするのだろう、と頭の隅で考えながらもやはり頭の中を占めるのはナルとジーンのこと
『ナルは此処を探してた…』
それが見つかりジーンが見つかるのも時間の問題
《見つかったらナルはどうするのかな…》
『…………きっとイギリスに帰るよ』
《でもそれじゃ彩は……》
『そんなこと今は関係ないよ…それに今はそれどころじゃない……だってナルは…ナルとリンさんはジーンを探しにきたんだから』
その為に態々イギリスから日本に来たのだから…そう思いながら彩は別れが間近に迫っていることに目を閉じた
銀は悲しげに目を伏せ一度彩の足に体を摺り寄せた
。