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リンは病室が変わってからも今の彩とナルの状態を知ってる上で度々訪問していた
今も彩に気づいたリンはいつもと同じように寄ってくる
「彩…本当にナルと一緒に退院してもいいんですか?身体のほうは…」
『大丈夫。ずっと此処にいるわけにもいかないし…』
「そうですか…あぁ、ちなみに会計は済ませてありますから」
『え?!』
なんてことないという風の言い方に彩は思わず目を丸くする
「ナルからの指示です」
《ナルからねぇ…》
苦笑気味に言うリンに含みを込めた笑みを浮かべる銀。彩は申し訳なさそうに眉をさげると彩の荷物をリンが持つ
「ナルのところに寄っていきませんか?もう帰る頃でしょうが」
『でも私…』
渋る言葉にリンは彩の手を引き病室に向かう
「何を思ってるか知りませんがナルの気持ちは変わらないと思いますよ」
《ボクもそう思う》
大丈夫です。そういうリンと銀に観念したように頷き、見えてきた病室の外にいた麻衣が彩!と駆け寄ってくる
『麻衣』
「大丈夫なの?顔色まだ悪いけど…」
『大丈夫。ずっと寝続けるのはきつくてナルに便乗しちゃった』
笑いながら言えばホッとしたように麻衣も笑った
その後、メンバーとは少し遅れて車に移動しながら隣を歩くナルに話しかける
『ナル、入院費ありがとう』
「…いや、構わない』
その返答がいつもと変わらない気がして妙に安堵し微笑む
『……この前の事は忘れて。ちょっと疲れて変なこと言っちゃっただけだから…だから…』
「彩」
遮るようにして言うナルが立ち止まり、彩も立ち止まり首を傾げる
が
《彩ー。彩の荷物リンのところにあるからねー》
『はーい!ありがとー!…っとごめん。なに?』
「いや、いい。また今度話す」
そういってスタスタと歩いていったナルを彩は首を傾げながらもついていった