その後ぼーさん達を呼びに行き吉見家の人達にも通常通りにしてもらい母屋の結界を解くとぼーさんとジョン、銀を連れてベースに戻ってきた

途中二人にお礼を言われれば首を振り微笑んだ


『(銀、和泰さん見つかった？)』


《(ダメ。林の方に逃げちゃった。それと近づくのは僕だと刺激しちゃうっぽいからマークだけつけてきたよ)》


『(ありがと。)』


後で見つけなければ、と彩は思いながらベースの扉を開く


『おはよう皆。』


一斉にこちらを見たメンバーは彩の背後にぼーさん達の姿を発見し駆け寄る


｢彩！あ、ぼーさん、ジョン！無事で良かった。…あれ、彰文さん達は？｣


『普通に行動してもらってるよ。皆無事だった』


｢彩、安原さんに聞いたんですけど術をかけてくれたと…｣


真砂子が近寄ってくれば彩は安原を見る
どうやら四人ともぐっすりと寝れたようでスッキリしている


『よく寝れたようで良かった…』


頭を撫でれば心配そうに自分を見る真砂子の手が重なる


｢休んでくださいまし。寝なくても構いませんから…目を閉じるだけでもいいですから…後は任せてくださいまし｣


その言葉と同時にリンと目が合い頷かれ、ぼーさん達までもが頷いている


｢そうそ、一人で気張らなくてもいいんだよ。とりあえず後は任せとけ。結界も解いていい｣


頭を撫でてきたぼーさんを見上げ目を細めると彩は頷いた


『分かった。寝はしないから何かあったら呼んでね』


おう、と返事したぼーさんに小さく笑い結界を解くと毛布を手に壁に寄りかかる


『(銀はどうする？)』


《(彩と一緒にいる…いてもい？)》


隣に座った銀に頷き毛布に一緒にくるまれば銀を抱き締めるようにして目を閉じた