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「彩!奈央さん!」
銀の報告を受けリンと共にぼーさんが駆けつけると倒れている二人を見つける
リンは奈央の呼吸を調べた後ぼーさんに救急車を呼ぶように言い彩を揺さぶる
「彩、おきなさい」
その声にスッと目を開けた彩はリンを見て起き上がる
『……………………』
《彩?》
近くにきた銀にも目を止め答えないままそっと立ち上がった彩に銀は目を見開き咄嗟に距離を取る
《リン、下がって》
銀のただならぬ声に思わずリンも下がり、ぼーさんもこちらを向く
彩は口端を上げニヤリと笑い自分の手を見て動きを確認する仕草
「おいおいまさか…」
《そのまさか。多分彩は気絶したんだと思う。大人しく彩の中で寝ていたヤツが起きた。…二人とも早く奈央さん連れて離れた方がいいよ。》
彩と対峙する銀の言葉にリンとぼーさんはどういうことだと顔を向けてくる
《多分ナルと同じで使い慣れてない身体だからまだいいけど…見たでしょ、お化け屋敷で見せた忍との戦い。それに一応陰陽師だ。ナルほど厄介じゃないけど下手したら死ぬよ》
その言葉と同時に彩がリンに殴りかかる
それを受け止めリンは背後に顔を向ける
「っ…滝川さん、先に戻っていてください」
「だが!」
「今は奈央さんを病院に届けるのが先です。彩は私がなんとかします」
リンの言葉にぼーさんが頷きまた戻る、と奈央を抱え小走りで去っていく。それを見届けた後、リンは彩の方を向く
「彩、ナルを助けるのでしょう?」
その言葉にピクリと反応を示した彩だが再びリンに攻撃をしかけるがリンは止めながら口を開く
「ナルはあなたを待ってるんです。ナルがこの事知ったら悲しみますよ」
《彩止めて!皆も悲しむ!》
『……………………』
二人の言葉に一瞬顔を歪めた彩は二人から距離を取り印を組む
さすがにまずいと想ったのかリンが後ろに下がり銀は迎え打つように姿勢を低くする
が
『…………っ、』
彩は涙を流していた