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栄次郎が元に戻り麻衣達がデータをチェックしている中、彩はナルの横に座り背中を撫でていた
《彩…》
『(分かってる。)』
目を閉じながら小さく頷く。
先程の狐は自分達に突進してきた…その際後ろのナルにも憑依された。
そして自分にも
自分には潜在的な力があるがナルは違う。
対処を考えなければいけないのに何故か考えが纏まらない
「ナル坊、彩、どうした?」
椅子に凭れているとぼーさんから声がかかる
「気分が悪いの?」
麻衣の問いに彩は首を降るがナルは立ち上がる
「…………いや、少し背中が痛むだけだ」
彩が支えるもナルはその手をやんわりと外す
「さっきぶつけたところ?大丈夫?」
「大したことはない。…悪いが少し寝てくる」
『私もついてくね…銀、警戒よろしく』
《分かった》
頷いた式を確認したあと綾子も一緒に来ることになり二人で支えながら部屋を出る
廊下に出て少しすると隣にいるナルが突如として座り込む
「ちょっとナル、大丈夫?!」
『綾子!離れて!』
綾子がナルの前にしゃがみつくと一瞬胸がざわつき綾子を引き離す
小さな悲鳴を上げ尻餅をついた綾子に申し訳なさを感じるも首にきたナルの手に息が詰まる
『っ、ナルっやめてっ』
どんどん強まる力に彩は意識が朦朧としてくる
ヤバい、そう思った瞬間首にきていた手が離れる
『ゴホッ、…リンさん、ありがとう』
《彩!》
「いえ、大丈夫ですか」
リンが気絶したナルを支えるのを見て彩は大丈夫と頷き銀の頭を撫でる
「こいつはちょっと厄介なことになったかもしれねぇな」
ぼーさんの言葉にえ?と首を傾げる麻衣に彩は頷く
『さっきの狐がこっちに来たとき分裂したんだとおもう。壁をすり抜けないで取り憑いたのよ…私とナルに…私だけならまだ良かったのに…』