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「ハズレだった…」
ピクッとその言葉に反応するが、そか…と呟き抱き付く力を強める
『私探し続ける…』
「頼んだ」
うん、と頷けばナルに体を離され肩を押され扉に寄りかかればナルを見上げ微笑む
顔の横に腕がくれば彩はクスリと笑う
「なんだ?」
『知ってた?この事壁ドンって言うんだよ。』
横にある腕に触れると?を浮かべるナル
どうやら聞いた事がないようだ…
『何でもない』
首を振り見上げれば少し機嫌が治ったのか彩に顔を近付けると彩もそっと目を閉じる
『ん…』
触れるだけのキス
嬉しそうに彩はナルを見上げれば優しい顔をしたナルと目が合う
「もう少し」
彩はその言葉に頬を染めナルの肩に手を乗せ頷く
『うん…ナル、愛してるわ』
その言葉にナルは目を見開くと彩の頭を引き寄せる
『んっ…ナル…』
少し強引に、けどとても優しいキス
少しずつ深くなっていくそれに彩は必死についていこうとナルの首に腕を回す
お互いの息が荒くなり始めたとき
コンコン
「ナルー。依頼人が来たよ」
『「…………………」』
背後の扉の向こうから聞こえてきた声にナルは顔を離す
彩は恥ずかしそうにナルの胸元に顔を埋め荒くなった息を整える
「…………すぐいく」
ナルの不機嫌になった声にも怖じけずはーい、と言って去っていく麻衣の声が遠ざかるのが分かる
『行かなきゃ、ね。』
「あぁ…そうだな」
彩の言葉にため息混じりでナルが言うも彩の頬に手を添え見上げきた彼女に再びキスをした
その後すぐにロビーの方に行けば既にリンの姿もありナルは定位置に座り彩はぼーさん達の座る後ろに立つ
「いつから居たんだ?」
『朝からだよ。リンさんに頼まれて資料整理のお手伝い』
「へぇ…あ、さっきも所長室普通に入ってたわよね麻衣も入ったことないのに。」
『一応資料室にもない資料が所長室にある時があるからナルに許可は取ってあるよ』
そんな雑談をしていればナルからの視線を感じ彩、ぼーさん、そして綾子も黙り混んだ
そしてその時彩は依頼人を見た
依頼人は吉見彰文さん、それと姪の葉月
彩はじっと葉月を見てからその場を離れ自分の鞄まで行けば折り紙を一枚取りだし元の位置に戻り折りはじめる
ぼーさん達が呆れたように見てくるが関係ない
「見ていただきたいのはこの子なんですが」
「…病気の治療なら病院に行くべきだと思いますが」
突っぱねるナルに彩は苦笑を浮かべながらウサギの形をした折り紙を作り上げる
ぼーさん達の助言もありナルが折れると同時に彩は葉月の後ろに回る
彰文の手によって取られた包帯の下から出てきたのは首を一周する痣
そして話が進み脱いだ洋服の下から見えた
喘月院落獄童女の文字
『………』
「こりゃ戒名だ」
「戒名って死んだ人につける名前でしょう?!」
《(彩)》
『(分かってる。この依頼は厄介かもね…この女の子に残る気配…これは)』
彩は難しい顔をし説明するぼーさん達に耳を傾けながら葉月の背中に手を当てる
その動作に驚き振り返った葉月に彩は微笑むがぼーさん達も会話を止めこちらに注目しているため苦笑しながら首を振る
『気にしないで。続けて…葉月ちゃん、ちょっと熱くなるけど大丈夫だからね』
「うん、分かった!」
「お、おう」