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あくる夏の日、彩は朝早くからSPRの事務所に来ていた
「すみません彩。毎日こんな朝から」
『気にしないでくださいって。ナルは今居ないんだし…早く見つかればいいですね』
ナルがジーン探しの旅行に出て数日、彩はリンの資料整理を手伝っていた。顔は出していないが既に麻衣も出勤しており、綾子とぼーさんの声もする
彩がナルの言う手がかりとマッチする湖を見つけてそこをナルが見に行く。
人形の家以降ジーン探しを手伝っている彩だが未だに見つからない…最初、彩も同行していたが分担しようということになった
もう少し範囲広げよう…そう彩が考えながら呟く
「…あまり思い詰めすぎないようにしてくださいね。私がナルに怒られますから」
『フフ、大丈夫です…。…それに私よりナルの方が辛いだろうから』
資料を纏めながら呟けば二人の間に沈黙が走りリンは彩の頭に手を置き撫でた
目を細めそれを甘受けしてると扉が開く
彩とリンがそちらを向けばナルが入ってくる
『ナル!お帰りなさい!』
「………………」
彩はナルに顔を向けるもナルは一度こちらを見ただけでまた出ていってしまった
『?』
不機嫌そうなナルに首を傾げるも後ろから忍び笑いの声が聞こえ振り返る
『リンさん?』
「行ってあげてください」
『…うん。行ってきます』
頷くと手に持ってた資料をまとめて机に乗せれば資料室から出た
資料室から出れば麻衣達が何で彩が居るの?!と驚きの目で見てくれば資料整理の手伝いー、と手を振れば所長室に入る
後ろから再び驚きの叫びが聞こえるがきっと所長室に入ったからだろう
そんなことを思って小さく笑うと急に前が暗くなり、温もりが包む
『ナル?』
目の前の人物がナルだと分かれば背中に腕を回し胸に顔を埋めた
…