Files9
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「「「は?」」」
聞き違いではないかと麻衣達が声を出したがいたって本人は本気らしく表情は変えない
「飛び降りろってここ何階だと思ってるのよ?!」
『………………』
彩はフェンスに近付き下を見たあとジィを見る
「お主らの覚悟次第じゃ。無理なら来た道を戻ればよい…ただし入り口に着けるかは分からんが」
「どういうこと、ですの…」
「…………」
真砂子の言葉にジィは答えずただ無表情のまま返事を待っている。
彩は小さく溜め息を吐きフェンスに登り始める
「ちょっ、彩?!」
《彩ー!ボクもー!》
『よいしょっ…さて、皆はどうする?』
女性陣が悲鳴のような声を上げるも彩はフェンスの向こう側につくと飛び付いてきた銀を受け止め下ろす
『選択肢は2つ。飛び降りるか戻るか。ジィは嘘は言わない。戻れば本当に入り口に戻れるか分からない。』
「けどこの高さじゃっ」
死んでしまう、と麻衣や真砂子の顔色が青くなり目には涙も浮かんでいる
『私的には追ってきてくれたら嬉しいけど…その判断は任せるよ。』
《またねー!》
暢気に手を振る彩と銀は身体を傾けフェンスから姿を消した
「「彩!銀!」」
麻衣が慌てて下を見るがすでに姿はない
そんな、とついに涙を流し始めた麻衣にぼーさんが険しい顔をしてジィを見る
しかしフェンスを鳴らす音がしそちらを見れば
「お、おいナル!リンまで」
「行かんといてください!」
今まで黙って経緯を見てきた黒がフェンスを乗り越えようとしていた
「2択なんだろ?なら問題ないはずだが?」
「ナル!リンさん!やめて!」
そう言って二人の姿もフェンスの向こう側に消えていく。その事実に信じられないと涙を流しながら首を振る麻衣の肩を抱いてた真砂子が立ち上がりぼーさんを一度見る
「先に行きますわ。皆さんもちゃんと来てくださいまし」