Files9
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その後、何の問題も起きずただ不気味な校舎を歩く
「なんか今更だけどうちの学校にあった旧校舎みたいな雰囲気だよね」
『あー、確かに。懐かしいねぇ、あそこで皆と会ったんだもんね…私は隠れてたけど。でも真砂子とは話したよね』
顔を真砂子に向けながら言えばええ、と返ってくる
「本当驚きましたわ。壁だと思ってましたら銀が飛び出して来るんですもの。」
『あったあった。真砂子が居るーって飛び出してったからね』
懐かしむように目を細め楽しそうに笑う彩にぼーさんが口を開く
「そういや、なんで隠れてたんだ?」
『あー…あのときの私は…なんというか…本当人見知りが激しかったから、かな?銀と真砂子以外信じられなかったの。あ、今は違うからね?皆大好きだし、信用してる』
ぼーさんに顔を向けながら笑えば当人は少し照れたように頬をかく
それをナルが横目で見て彩の方を見る。その視線に気付いた彩は微笑み首を傾げるがナルはふいと視線を反らした
『?』
「あ!ねぇ、あそこに誰か居るよ!」
その様子に彩は不思議そうに見るが麻衣の声に再び前を向くと麻衣の言う通り誰かが立っているなのが分かる
その姿を確認した瞬間、彩は目を見開き顔をしかめた
『うわ…』
「彩、知り合いですの?」
『あいつには会いたくなかった。まぁ仕方ないか…皆私より後ろに居てくれる?』
彩はそう言うとよこにいた麻衣と真砂子を後ろに下がらせ自分だけ前に進みはじめる
『かーまちゃん。久しぶりー。元気にしてたー?』
「その名で呼ぶな!」
ヒラヒラと手を振りながら近付けば目の前の人物から怒鳴り声と風が襲ってくる
彩の頬に一直線の筋が走りそこから血が滲む
「彩!」
『大丈夫大丈夫。…かまちゃんはかまちゃんじゃない。せっかく私が名前あげたのに気に入らない?愛嬌があっていいと思うけどなぁ…ね、かまちゃん?』
悲鳴をあげた麻衣達を振り返らぬまま手を振るとわざとらしく肩を竦める仕種をすると怒りだす目の前の人物
「その名など気に入るわけないだろ!俺は忍だ!」
『わがままだなぁ。まぁいいや、それで?今回私達を此処に連れてきた訳はなに?』
「知るか!」
『なに?単独で此処にきたの?ジィに怒られるんじゃない?』
「う…煩い!いいから勝負しろ!」
ジィ、その言葉に僅かに動揺した男に彩は小さく笑う
『早く仲間のところに行きたいから手加減はしないよ?』
「っ?!」
まさに風。彩は一瞬で男の懐に入り込み思いっきり拳を叩き込む
それに対応出来なかった男は吹き飛び麻衣達は唖然とするしかなかった