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「見学しても?」
彩は壁に護符を張り鞄から蝋燭を取りだすと火をつけ離れた二つの土台に置いた所でドアが開いたことに顔を向けると同時に言われた言葉
『渋谷さん……いいですけど占じてる時は静かにしててくださいね…銀、一応おさえといて…』
僅かに驚きながらも頷きナルが座ったのを確認すると鞄から大きなものを取り出せば蝋燭と蝋燭の間に置き呟く
「それは…?っ、」
ナルが出したものを覗き込もうとするもいきなり足の辺りが重くなり動かなくなる。僅かに慌てるナルに対して彩は用意をしながら言葉を紡ぐ
『ごめんなさい…私の式が渋谷さんの足の上に乗ってるけど害はないから…これは六壬式盤っていって陰陽師が式占…つまり占いみないなものをするときに使うものなの。本来ならこんな夜にするものじゃないけど…今は仕方ない』
「へぇ…面白いな…」
『ふ、面白いですか?もっと詳しく知りたいならリンさんに聞けばいいと思いますよ。陰陽師の元は中国から来たものですから』
「リンが中国人だと、知っていたのか?」
ナルが訝しげに聞くと体をナルの方に向け首を傾げる
それにならって柔らかな黒髪が流れた
『男性で名前がリンというのはあまり居ないですし、初対面の人に名前で名乗る人はそんなにいないですし…名字になると林(ハヤシ)ならともかく林(リン)となるとって考えたからです…間違えてたら失礼な話ですけどね…』
苦笑しながら言えばナルは彩の洞察力に驚くもふ、と笑い
「いや…合っている。」
『なら良かった……それでは、始めますので…お静かに…』
彩が再び体の向きを変え式盤の前に鎮座し独特な回る音が響き集中し始めたのが分かればナルも黙りその様子を伺う
そしてフと足の上に手を置けばそこには見えないが何か柔らかな毛のようなものがあるのが分かる
ナルは彩の様子を眺めながら何故かそれを撫で続けていた
…