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しばらく廊下を進んでいくと体育館だと思われる広い場所に出る
「うわー、広ーい!けど誰も居ないね」
「どうなってるのよ本当…ねぇ!誰か居ないの?!」
それぞれが探索しはじめ倉庫となる場所や何もない広い空間を探る
すると
《本日はご来店いただきありがとうございます。》
『「「!」」』
突如部屋に響いた声に顔を上げるメンバー。響くその声は静かな…しかし楽しさを含んだような声
《皆様にはチラシ通り、お化け屋敷を楽しんでいただきます。もうこちらからは出れませんのでご了承を。これから注意点をお伝えします。
一つ、何があっても惑わされないように。
一つ、必ず何かをするときは絶対仲間に許しを得るように
そして…一つ、誰が消えようと前に進むこと
以上です。ではこれからスタート致します。皆様の健闘を祈ってます。ゴールは屋上となります》
その言葉が終わると同時に閉まっていた扉が開きはじめ彩達がそちらに顔を向ける
「惑わされるな、許しを得ろ、前に進め、か。とりあえず行こうぜ…もう引き返せないようだし。麻衣離れるなよ」
「うん、分かった」
最前列をぼーさんとジョンが歩きその後ろを綾子や麻衣が続き、ナル、リン、最後尾を彩と真砂子が歩く
『真砂子、絶対離れないでね。』
「わかってますわ」
【彩、わしは散歩してくるぞ。】
『分かった。呼んだら来てね』
【ん。】
自由なハクを苦笑気味に見送り、その部屋から出ると扉が閉まり天井につけられた薄暗い電気が廊下を照らす中、色々不信感を持ったまま全員が黙って進む
すると
キャハハハハ
シャー
ドタドタドタ
「「「!!?」」」
突如廊下中に響きだした無数の笑い声と何かを流す音、走る音に全員が足を止める
「な、なによこれ?」
「波の音に似てるけど…」
『……アハハハ』
笑い声と何かが流れる音が響く中、急に彩が笑いはじめメンバーはぎょっとしたように振り返る
「彩…?」
『っ、フ…いや、ごめん。ちょっとね…ねぇぼーさん。チラシってどこで配ってたの?』
「どこって…オフィス前の階段下だぜ?」
『そっか。じゃぁ他の誰かに配ってるところ見た?』
彩の言葉にぼーさんが考えるように顎に手を当て、すぐに彩を見返す
「…見てねぇ」
『そか。ありがと…先に進もうか』
ニッコリ笑いながらそう言った彩は前に進み始めた
「彩、どういうことだ?」
『その内分かるよ…私のヒミツも含めて話すよ』
顔だけナルに向けると微笑んだ