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『リンさんごめんね。仕事してたのに』
綾子達に連絡をとったところまさかの全員参加になり全員に連絡が行き届いた頃ハクも戻ってきた為彩が説明をしリンとぼーさんの運転でお化け屋敷まで向かっていた
リンの車にはナル、真砂子、彩、彩の膝にハクが乗っている
「お気になさらず。ところで、最近妙にピリピリしてる感じがしますが大丈夫ですか?」
『!…バレバレ?』
「バレバレですわ。何かあったんですの?」
隣から肯定の声が聞こえ彩が顔を向けると苦笑しながら頬をかく
様子を見る限りナルにもバレてるようで顔を向けてくる
『真砂子とナルにまでバレバレとは…あー…入院中にジィって人の話したでしょ?その人と連絡取れなくてさ…それでちょっとね…銀に頼んだのも様子を見てきてもらうためだったんだ。心配かけてごめんね』
「そうでしたの…銀に今からお化け屋敷に行くということはお伝えになったの?」
『そこらへんは大丈夫。私の居る場所はすぐに分かるだろうから…あ、見えてきたよ。……あれだよね?』
彩が前方を示せばその場所には学校のような大きな建物があった
『…………お化け屋敷にしては本格的っぽいね』
「そうですわね…それにしても今日オープンのはずなのに誰も居ませんわ」
リンが駐車場に入れ後に続いたぼーさんの車が止まればそれぞれ外に出てくる
「ねぇちょっと、本当にここなの?誰も居ないじゃない」
「知るか!オープンは今日になってるし…雰囲気もあるし場所も幕が出てるから間違いねぇと思うんだが…なんで他の客も居ねぇの?」
オープンのはずが一人居らず広い駐車場にポツンとあるリンとぼーさんの車はオープン初日としては違和感がある
そんな中ぼーさん達も困惑気味に首を傾げる
「と、とにかく行ってみようよ!電気ははついてるんだし行って従業員の人に聞いてみればいいじゃん!」
「それもそうだな」
『…(何かおかしい)』
そう言い彩達が玄関にあたる入り口に向かえばそこには黒装束のマントを纏いお面をつけた人が立っている
それをいち早く見た麻衣がその人に駆け寄りチラシを見せる
「人居たよ!あの、このチラシ見て来たんですけど今日やってますか?」
「………」
麻衣がそう問いかけると黒装束の人は入り口を開き中に促す動作をする
その様子に麻衣は困惑気味にぼーさん達を振り返る
「今日オープンなんだろ?なんで人居ないんだ?」
「……………お進みください」
一言だけ言葉を発した黒装束を訝しげにぼーさん達は見るが他の奴に聞こうぜ、と中に入る
すると入り口は閉められ、それと同時に通路の脇の蝋燭に火が灯る
「彩…」
『ん?どうしたの真砂子』
最後尾を歩きはじめ灯りがつくと横にいた真砂子が腕に触れてくれば彩は首を傾げる
「変な気配がしますわ…何かを押し殺してるような……なにかはまだ分かりません…嫌な感じではないんですが…」
『………もう少し様子を見よう。私にも悪い気は感じられない…』
「そうですわね…」
『(というか何か懐かしい…?)』