Files9
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その後、無事彩も退院し、普通の生活に戻った
依頼もなく今は麻衣が淹れたお茶を飲んでいる
そんな中、彩も本に目を落としているが内心イライラしていた
入院中にジィがこちらに来ると言ったっきり何も連絡がなくこちらから連絡しても返事が得られなかったからだ
「…なんか彩ピリピリしてない?」
「そうですわね…」
向かい側でお茶を飲んでる麻衣が小さな声で隣にいる真砂子に聞けば真砂子はチラリとナルを見る
しかし当のナルも分からないらしく小さく首を振る
「(原因はナルではないんですのね…)…あの、彩?」
『ん?どうかした?』
「あ…あの」
その場にいるメンバーの心中も知らず顔を上げにこやかに答えた彩に珍しくも真砂子が吃る
「そういえば今日銀の姿見えないね!ハクの声もしないし見回りか何か?」
そんな真砂子の様子に麻衣が咄嗟に助け船を出せば彩は頷く
『ううん。ちょっと使いで出てもらってるの…その内帰ってくるよ。ハクはただの散歩だけど』
「そ、そっか」
姿が見えるようになった銀と声は聞こえるようになったハクの声も聞こえない事を言えば彩は簡単に答え再び沈黙がはしる
麻衣と真砂子の様子に彩が?を飛ばすも再び本に目を落とした。
そんなとき、来訪者を告げるベルが鳴る
「よーっす!暇してるかー?」
「あ、ぼーさん。いらっしゃい。今お茶淹れるね」
「サンキュ」
ぼーさんは椅子に座ると麻衣が立ち上がり給湯室に行く
「そういや表でチラシ配ってたぜ」
そう言ってぼーさんはチラシを机の上に乗せればお茶を持ってきた麻衣と真砂子が覗きこむ
「…新オープンのお化け屋敷?楽しそう!あ、しかもオープン今日じゃん。ねぇ、今から綾子達も呼んで皆で行かない?」
「お、いいじゃん。行こうぜ。ナル達も強制参加な?彩も行くだろ?」
ぼーさんの言葉に本から目を離した彩は少し考えれば一度ナルを見る
『んー…ナルとリンさんが行くなら行く。ナル一緒に行こうよ』
「彩…」
自分は行かない、そう言おうとナルが口を開こうとするがにこやかな彩の笑顔に軽くため息を吐き分かったと呟くと立ち上がるとリンのいる資料室に入っていく
その光景に麻衣や真砂子、ぼーさんまでも目を見開いた。まさかナルが承諾するとは思わなかったからだ
『お化け屋敷かぁ。ぼーさんチラシ見せてもらってい?』
「ん?あ、あぁ」
ぼーさんからチラシを受けとると彩はそれを眺める
『(皆と騒げば気も紛れるでしょ…)』