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『ありがとう…そういえば五十嵐先生とかは?』
行方不明が無事だと伝え大橋が連絡したはずだが此処には姿がない
その事にナルに顔を向けるといつもと変わらない無表情で見てくる
「二人を連れて帰った。改めてまたお礼に行くと言っていた」
『そか。後は機材を車に乗せて帰るだけ?』
「そうだ。」
『私も一緒に連れて帰ってもらってもいい?』
その言葉に当たり前だというように全員が頷き、皆の優しさに彩の顔は自然と綻ぶ
『じゃあ私もちょっと荷物整理してすぐ玄関までいくね。機材運び手伝えないかもだけど』
「機材は既に玄関まで持っていってあるから大丈夫だよ」
『銀とハクはどうする?』
足元と腕の二匹に声をかければ前者は行く、後者は行かないと言う
それに頷くとハクを下ろし銀と共に部屋から出ていき、それに続くように後からぼーさん達も行動を開始する
残ったナルも行動しようとするが
「ナル、行ってきたらどうですか?機材は私が指示してやっておきますから」
リンから声をかけられナルは振り返る
「…荷物整理なら一人で大丈夫だろう。それに僕だけ言ったら怪しまれる」
「分かりませんか?」
「?」
ナルはリンの言葉に首を傾げ見返せば少し険しくなるリンの顔
「相当疲れがピークになってますよ。話によればハクさんの力が一部だと言ってました。しかし私にも分かる程に壮大な力です。そんなものに長い時間憑依されて…気力、体力共に限界なはずですよ。本人はそんな様子も見せませんが」
「…………」
全くそんな素振りも見せない彩だがリンに言われれば当たり前の事だと分かる
数日前から憑依され、ここで様々な力を使った。限界が来ないはずがない
ナルは一瞬目を見開くもすぐに背中を向け部屋を出ていった