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何故、知世の側にいた男が銃を取り上げているのか
何故、金山が私達の前に立っているのか
そして何故、自分はナルの腕の中に居るのか…
一瞬の内に起こった出来事に彩はついていけずキョトンとする
それは自分に銃を向けていた知世も同じようで驚きで自分の旦那を見ている
今までずっと黙っていた男がいきなり動いたのだ
「もういい。止めるんだ」
「あなた、何をするの!離して!あの子はもう使えないわ、私達の研究を続ける為にも消すしかないわ!」
「いい加減にしろ!」
「っ!」
旦那、重克に怒鳴られ知世が身体を強ばらせる
そして重克が銃を取り上げ彩に顔を向け、そして
『「「!?」」』
「すまなかった。」
深々と彩に向け頭を下げたのだ 。それにメンバーも金山も驚き目を見開く…それは彩も同じで何が起こってるのか把握しきれてない
そんな様子に気付きながら重克は頭を上げる
「今更謝っても許してもらおうとは思わない。私達が今までしてきたことは罪だ。彩がそれを警察に渡そうとするならそれでも構わない。」
「あなた!」
「もうやめよう。…金山君、彩に施した術を解きなさい…」
「しかし…」
金山は自ら彩を庇い戸惑っているのか知世を見る
「もう君の力は殆ど残っていないだろう…悪かったね、無理をさせて。所長としての命令だ。解きなさい。」
「……はい、所長」
金山が一度目を閉じ一言呟く。
彩はその瞬間脳内で鎖が砕け散る音を聞き意識が前に出て力が戻ってくるのを感じ安堵から息を吐き出す。
重克はその様子に頷けば知世を見れば唖然、混乱の表情を浮かべている
「知世」
「っ、」
「私はあの研究所を閉じる。」
「え…」
「ずっと考えていた…彩が戻ってきてから。私達はどこから道を間違えたのだろうと…自分達の娘に何をしてるのかと…こんな立派になっている娘を縛り付けている私達は何がしたいのかと…」
重克は顔を彩に向け目を伏せ自嘲気味に笑う
「知世、彩が産まれてきた時、お前は喜んだな…研究…それもあっただろうがあの時のお前の表情は母親としての喜びが混ざっていたよ…あんな愛情に満ちた表情、初めてみたくらいに…彩は研究材料なんかじゃない…私達の娘だ…」
「っ」
知世はハッとしたように顔を彩に向け、すぐに歪ませる
「…あ…」