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「どういうこと…奴を憑かせるって…何をしようとしてたの!?」
二人のやり取りに麻衣が叫べば彩は顔を向ける
『我等の目的は浦戸を彩に憑かせ連れ帰ることだったのだ』
「「?!」」
『連れ帰って調べて、使えるのならこのまま、ダメなら彩ごと殺す…そうだったな?』
「…ええ、そうよ。」
躊躇うことなく頷いた知世にひどい、と麻衣が悲痛な声を出しぼーさん達の表情も険しい
「けどあなたのおかげで全部パー。この落とし前は帰ってからつけてもらうわよ…どれだけの労力とお金を使って殺生石を取りに行かせたと思ってるの」
『全部あんたの部下にやらせたことだろう。あんたはいつでも自分ではやらない。汚いことも全て押し付ける』
「なんですって?」
『事実だろう。我が見た限りあんたは部下を部下によって人体実験をさせていた。金山もその一人だ…それと、これは初めて知るだろうが…実は…』
そこで彩は言葉を切り口端を上げポケットから1つのSDカードを見せる
「なによそれ」
"なに、それ"
『あの研究所で行われてる事の資料。写させてもらったぞ。あんたは我が彩に憑いたことで安心したのだろう…我を自由にしたのが悪かったな…これをもし警察やマスコミに流したらどうなるだろうな?』
「?!…私達を脅すつもり?」
『最初、これを手に入れてもどうでも良かった…しかし、彩に手を出すわけにはいかなくなったんでな…自由の身になるために使わせてもらう』
いつまでも笑みを浮かべたままの彩が気に食わないのか知世は歯噛みし、彩はずっと黙ってる金山に顔を向ける
『おい、金山。お前今のままでよいのか…呪術で人を痛め付け、動物を殺め…そんなことをしていたらお主もこの女共と同じになるぞ。』
「それは…」
彩の言葉に吃る金山に知世は顔を歪め彩に指を向ける
「金山…もう良いわ…もう私達の玩具は言うことを聞かない。言うことを聞かない玩具なんていらない…彩を殺しなさい。」
「?!」
知世の言葉に目を見開き彩を見る
その様子に彩は笑う
『ほら、あんたは部下に汚い事をやらせておる。自分では何も出来ないのか?自分の手を汚すのがそんなに嫌なのか?』
「彩」
煽るな、そう言いたいのか背後からナルの声が聞こえるが彩は振り返らない…ただ女を見ていた