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「誰ですか」
「南心霊調査会の福田三輪様です…少し歩いてくると出ていったまま帰って来なかったようです」
ナルが聞けば返ってきた新たな行方不明者の名前
それに彩は眉を潜めるがハッとしたように立ち上がる
『最後に見かけたのは?』
「え?あ、南様達が集まる部屋かと…」
それが何か、と大橋が呟くと同時に彩は目の前に歩き腕を取る
『そうか。大橋、福田が寝ていた寝室まで我を連れていけ』
「彩、何を…」
『お主等はすぐに谷山達を呼び戻せ。行くぞ大橋』
僅かながら分かる滅多にない彩の慌てようにナル達はどういう事だと視線を向けてくる
それに彩は今にも舌打ちしそうな険しい表情で口を開いた
『今までに出た行方不明者の歳を調べろ。我の推測が当たってるなら次に一番危ないのはお主等の誰かだ』
彩は言い捨てそのまま大橋とベースを出てく
そしてナル達は呆気にとられているもすぐに行動しはじめリンと一緒に麻衣達を連れ戻しにいった
半ば小走りで大橋と移動する彩は壁の向こうから僅かながらの殺気がこちらに向いてる事に小さく笑う
『(ペースが早い。我に邪魔されて怒りはじめたな…)』
「黒蝶様、こちらです」
大橋の声に頷き目の前の扉に顔を向ければ扉を壊さんばかりに開け放った
そこには少し年のいった女性が居り驚いたように彩を見る
「なっ、なんですか!」
『五月蝿い。福田の寝ていたベッドはこちらだな?』
「それがな『黙れ、静かにしておれ』
女性の言葉を遮り彩はベッドの前に膝をつけば片手を上に乗せ目を閉じた
『(やはり連れ込まれたか…しかし我を見くびるなよ)』
カチャリと此処にはない鎖の音が頭の中に響きすぅ、と何かが抜けるような感覚に思わず彩は小さく笑った
『(お願いね)』
……致し方ないな…まかせろ