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日にちも跨いだ頃、彩は悲鳴が聞こえた気がして目を覚ました
『?』
何か起こったのかと上着をはおり廊下に出れば少し離れた場所が少し騒がしい
そこまで行ってみればドアが少し開いており灯りが見える
そっと中を覗くと麻衣がベッドで泣いており真砂子や綾子が慰めている。困惑気味に立っているぼーさんやナル達の姿もある
『…何事だ』
「「!!」」
中に入りながら呼び掛ければバッと振り返るナル達
しかしそれが変装してない彩だと分かれば肩の力を抜き首を振る
「分からねぇ。理由を聞こうにも泣くだけで…そっちにも悲鳴届いたのか?」
『あぁ。我は近くで寝てたから。おーおー、パニックを起こしておるな…ほれ、ちょっと退いてろ』
そう言い彩はぼーさん達の間を抜け麻衣がいるベッドに近寄れば麻衣の前にしゃがみこむ。綾子や真砂子に視線を向けた後そっと包み込むように抱き締める
抱き締められた事で麻衣の身体が震えが分かる、しかしそれに構わずポンポンと背中を叩く
『ほれほれ、もう大丈夫だ。怖いものは此処には居ない…谷山、背中を叩く音に耳を傾けるのだ…我の声に耳を傾けるのだ…』
低く、優しく、囁きかけるように彩は麻衣の耳元で言えば段々身体の震えが収まってくる
「…あ…彩…?」
『そうだ…我はここに居るぞ』
「っ…彩っ…!」
麻衣がギュウと自分を抱き締めている彩にしがみつくようにしてくるのが分かると彩は髪を撫でた
『大丈夫大丈夫。』
彩が少し前と背後に顔を向ければ安堵したような真砂子やぼーさん達が居り彩はそれぞれに小さく微笑み頷いた
その笑みは数日前まで見てた笑みと極似しておりナルは口を開こうとするがその前に彩が口を開く
「あ『ほれ、顔を上げて泣いてた理由を聞かせてくれぬか?』
うん、と鼻を啜りながら小さく頷いた麻衣が顔を上げると少し体を離す。
「夢を…見たの。私が殺される夢…お、男の人が二人来てね、変なタイル張りの部屋に連れて行かれたの…そこ血だらけで…手術台みたいなのに縛り付けられて大きな包丁で喉を『谷山、もういい』
麻衣は段々表情を暗くさせ喉を撫でる手を彩は重ねるようにし言う
「辛かったな…」
ぼーさんが麻衣の頭を撫でれば再び麻衣は目から涙を流した