Files8
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あの…黒蝶さん…?」
『お主、今から仕事道具を持ってこい』
廊下に出てナル達の寝室の前で立ち止まれば顔を向け言う
それにジョンは頭の上に?を飛ばしながらも頷き中に入っていき、すぐに鞄を持ち出てくる
「持ってきましたです。それで…ボクは…」
『行くぞ。黙ってついてこい。』
そのままスタスタと歩いていく彩に慌てて追いかけ1つの部屋の中に入っていく
続いてそこに入れば、自分達の寝ている部屋と全く同じ作りをした部屋
そこにあるベッドに彩は腰掛ければ入り口でソワソワしているジョンに苦笑し手招きする
『ほら、はよ来い』
「あ、あの!」
戸惑ったように近寄るジョンの腕を掴み引くと面白いほどに顔を赤くし慌てはじめる
その初々しい反応に笑うと腕を離す
『初だのぅ…別に取って食うわけではない。……早速だがな、お主に頼みがある』
顔を赤くしたままのジョンだが急に真剣な表情をする彩に自身の表情も引き締まるのが分かる
「頼みどすか?ボクに?」
『あぁ。これから我が言うこと、行うことは絶対に誰にも言うでないぞ…それこそお主の仲間にもだ…でなければ全員の命の保証は出来ぬ。いいな?』
命、その言葉にジョンが息を詰めるも神妙に頷く
『そこでお主に2つの選択肢をやる』
「選択肢…」
『そうだ。1つは…我の力で記憶を一時的に消し去る事が出来る…誰かに言うやもと心配なら我が消してやる。もう1つはこのまま記憶を消さず自然に振る舞うか、だ。どうする?』
彩の言葉にジョン少し考えてから首を振る真剣に彩を見る
「このままでいいです。渋谷さんにも絶対言いません」
彩はじっとジョンの目を見てからふいに笑い頷く
『分かった。信じるぞ、ジョン』
「!はい!」
急に名前を呼ばれジョンは驚きで目を見開くも嬉しそうに笑みを浮かべ大きく頷いた
しかし彩から言われた頼み事に笑みは消え驚き一色で染められることになった