Files8
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「…条件だと?」
彩の言葉に今度はナルの顔が不機嫌そうに歪められ回りにいたメンバーは思わず後退り銀は真砂子の後ろに隠れる
そんな様子にもまったく動じず彩は頷く
『あぁ。我のお願いを聞いてくれるのなら先に教えてやる。…そんな難しい事ではないから安心せい。危険な事でもない…どうだ?』
「………分かった。」
「ナルいいのですか?」
「ここで躓く訳にはいかない」
少し長く考えた末の答えにリンが指摘するも顔を向け首を振る
そして彩の方を向くと早く話せというように睨む
『よし、ではこの紙だがな…今の読み方で読めば意味不明。しかしこれを書かれた時期を考えろ。』
「時期?」
『その肖像画の裏を見ろ。明治と書いてある…明治時代、横文字は右から左に書いていた。』
彩がナルに紙を返すと腕を組む
『虫食い穴だがな…我の解釈では
"此処にきた者は皆死んでいる。浦戸に殺されたりと聞く、逃げよ"
きっとその紙の元の持ち主が外来から来るものに伝えようとしたんだろう』
殺された、その言葉に麻衣達の表情が強ばる
「浦戸とは?」
『浦戸はその肖像画の人物だ。裏を見てみろ』
ナルが言われた通りに肖像画の裏を見れば自画像、浦戸の文字。
『そして、肖像画の人物…浦戸はこの屋敷の当主美山鉦幸のペンネームでもある』
「なんだと?」
『その浦戸に関しての話しは長くなるが…その前に客だぞ。』
「「!!」」
彩の言葉と同時に外に繋がる窓がノックされリンの手を借りて中に入ってくる女性
「まどか!来るなと言っただろう!」
「あら、もちろん危険がないから来たのよ…そちらは?来るタイミング間違えちゃった?」
「!…えっと…」
女性、まどかが彩を見て首を傾げればハッとなった麻衣達が若干青ざめた表情になる
大橋に始まる時に言われた外部との接触は禁止。
まどかの存在を知られないようにしていたが馴染みの姿である彩の為注意力が欠けていたのだ
それをメンバーの表情で察した彩は肩を竦める
『別に言いわせん…紙について我は話した。約束は守ってもらうぞ』
そう言い彩が向かった先の人物の手を取り
『ちょっとこいつを借りていくぞ。』