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その後、五十嵐と彩、そして何故か麻衣と安原が一緒に鈴木と五十嵐が寝ていた部屋に向かった
『お主等、何故ついてきた』
部屋につくなり開口一番に彩が言った言葉に安原がキョトンとするもすぐに胡散臭い笑みを浮かべる
「いいじゃないですかー。何するか気になったので…ね、谷山さん?」
「う、うん」
安原からふられた麻衣はぎこちなく頷く
ついてきた本当の理由はナルに言われたからだ
…一応ついていけ。何をしでかすか分からない。インカムもオンにしておけ
…わ、分かった
麻衣はそんな会話を思いだしていると彩はなんとなく分かったのかフン、と鼻を鳴らした
『まぁいいか……ところで五十嵐、鈴木とやらはどっちで寝ていた?』
「こちらです…」
五十嵐が示した方に彩は頷くとそのベットに行き座る
『谷山、我が作った地図はあるか。』
「うん、はい…」
麻衣は持っていたボードごと彩に渡せばそれを膝に乗せ
『しばらく話しかけたり我に触れたりするでないぞ。もう用はない、好きな所にいけ』
そのまま目を閉じた彩に残りの三人はどうすればいいのかと困惑気味に顔を見合わせ少し話すと、じゃあ、と安原と五十嵐は部屋を出ていった
残った麻衣はどうしよう、と考えた末に逆のベットに腰掛け彩の様子を伺いながら部屋を見渡す
『…ま…谷山が我の監視で付き添いか』
「っ!…うん」
話しかけるなと言った本人から話しかけられ麻衣は驚きながら頷くと再び沈黙が走る
「え…えっと、何してるか聞いてもいい?」
『…探してる。』
「鈴木さんを?」
座ってるだけで?と続けようとすれば彩は顔を上げ麻衣を見返す
その目はまるで吸い込まれそうな程に真剣で麻衣は思わず息を詰める
しかしふいに違和感を覚える
「(…あれ…?)」
何が違和感なのだろうかと考えるも彩がピクリと反応し再び目を閉じた事にそれも四散する
『あ…』
「え?」
小さく呟いた彩は目を開け膝に置かれたボードを見て溜め息を吐けば立ち上が利ボードを麻衣の座っているベットに投げる
『いや…なんでもない。広場に戻るぞ。』
そう麻衣を促しスタスタと歩きだす彩に麻衣は慌ててついていく
「え、あ、鈴木さんは?!」
『さあな』
そう一言だけ言っただけで後は麻衣が何を言おうと無言をつらぬいた彩だった
「(今はあの違和感は感じない…気のせいだったのかなぁ…)」
…