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翌朝、彩は金山と一緒にベースに向かっていた
「本当に誰も鈴木さんを見てませんか?」
その時聞こえてきた声にそちらに顔を向ける。どうやら五十嵐と一緒にきた、そして降霊会でもペンを持っていた鈴木という女が居なくなったようだ
「黒蝶行くっすよ。」
『まぁ待て、行方不明者が出たようだぞ』
「彩、俺達は…」
『いいから行くぞ』
金山が引き止める声も無視し彩は入っていき金山は溜め息と同時についていく
中に入れば麻衣達が気付きあ、と呟き金山の姿を見てあからさまに顔をしかめる姿に彩は笑い後ろを振り返った
『金山、とことん嫌われておるな』
「おかげさまで」
苦虫を噛み砕いたような表情になった金山は居心地悪そうにすれば麻衣達から視線を反らす
その様子に少し疑問を浮かべた彩はじっと見るがすぐにナル達に顔を向けた
『行方不明者か?』
「…うん。昨日降霊会にいた鈴木さん。黒蝶覚えてる?」
『あぁ、あのペン持ってた女であろう?いつから居ないのだ?』
彩が頷き五十嵐に顔を向ければ疲労の見える顔で見返してくる
「今朝、起きたら居なかったんです。明け方に一度目が覚めたときにはちゃんと寝ていたのに…」
「明け方というのは何時ごろですか?」
「わかりません…」
「お目覚めになったのは?」
「七時頃でございます」
彩がナルと五十嵐の会話を聞き時計を見ると同時に大橋がやってくる
彼の話ではどうやら外には出てない事が分かる
「どこかで迷ってるかもしれないし、まず邸内を探してみましょう…鳴海くん、いいですか?」
「…そうですね。ぼくとリンは夕べ録画した映像を調べてみます」
ナルが何故か曇った表情で頷くと彩はふむ、と口許に手を当て
『我も協力する。』
「黒蝶!」
彩の言葉に金山が厳しい表情で叫べば鬱陶しそうに振り返る
『夫妻に伝えろ。"始まった"と。』
「っ!」
金山がいきなり顔を青くし息を詰めるとすぐに頷き走って去っていった
その様子を見ていた全員がどういうことだ、と彩に顔を向ければ振り返った当人は厳しい顔をし
『五十嵐とやら。少し我に付き合え。それとお前等、いいか、何があろうと全てが終わるまで絶対に油断するでないぞ。』