Files8
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
誰もが茫然としてる中、ナルの声が響く
「…霊を呼べたようですね」
ナルが落ちてる紙を拾い上げればそこには"助けて"の文字
綾子とジョンも拾い難しい顔でこれも同じよ、こっちもです、と言えば同じく拾い始めたぼーさんが険しい顔になり一枚の紙をナルに見せる
「おい」
ぼーさんがナルに見せた紙には
"死ニタクナイ"
「なんでこれだけ赤い字なの……?」
大きく赤い文字で書かれた言葉に麻衣が彩に抱き締められてる状態のまま怯えたように呟きリンによって解析が始まった
「ラップ音の開始とほぼ同時に温度が下がりはじめていますね…天井部から徐々に、最終的には全体で三度ほど下がっています」
リンとナルが難しい顔をしながらパソコンを見ている…そんな中
《…ねぇ、いつまで抱き締めてるの?というかなんで抱き締めてるの?》
「っは!そうだよ!いきなりだったから驚いた!」
銀の言葉に麻衣が顔を上げながら言えば今気付いたように麻衣を解放する
『ん?あぁ、すまんな…原は大丈夫…っと』
先程からずっと黙っているもう片方の人物に顔を向ければ今にも倒れそうな程顔色の悪い真砂子が彩にもたれ掛かりそれを支える
「真砂子?!」
麻衣が異常に気付き声を上げれば全員がこちらを向く
「…ごめんなさい。部屋に戻ってもよろしいかしら…気分が悪くて」
「私ついてくよ」
彩に支えてもらいながら口元に手を当てる真砂子に麻衣が言えばナルが松崎さんも同行するように言う
『我もついていこう…此処は臭いに当てられる。少し我慢するのだぞ原。』
彩が申し出ればナルも頷き、それを確認した後彩はふいに真砂子の額に手を当て小さく何かを呟く
すると真砂子は僅かに驚いた顔をしながら彩を見上げてくるが無表情で言葉を返すと次の瞬間
ふわり
「きゃっ、黒蝶っ!?」
「……え」
『黙ってろ。…何をジロジロと見ている。行くぞ』
唖然と、しかし一部は顔を赤くしながら彩を見てれば訝しげに返しそのまま歩いていき我に返った麻衣と綾子も追いかけていった
残された者達は呆れたような、感心したような表情を浮かべ後ろ姿を見送った
「お姫様抱っこ…ですね」
「ほっそい腕のどこにあんな力あんだよ…」
《ね…だから惚れられるんだよ…黒蝶の性別しらない女子に…まさか今の黒蝶もそうだとは思わなかったけどね…》
「分かる気がしますです…」
ぼーさん達が話すなか銀のぼやいた言葉に何故か同意したメンバーだった。