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「…あのー?」
『あの夫妻もバカな事を……ん?あぁ、すまん。…よし、ちょっと事情が変わったんで我は戻る』
「へ?あ、うん」
麻衣が呼びかければ何故か笑顔になった彩は手を上げる。その笑顔は数日前と変わらない…変わったのは口調だけで同じような対応になる麻衣
「彩の身体は返してはくれませんの?」
『心配せんでもその内に返す。今は離れる分けにはいかんのだ。』
「なんでですの…そのまま憑依を続けていたら彩の身体は持ちませんわ!」
『そんなこと分かっておる。』
真砂子の言葉にきっぱりと言う彩になら、と続けようとするが首を振られる
『こちらにも事情がある…こやつのことを案じてるのはよく分かる、しかし我は決してこやつに危害は与えぬよ』
《信じられるわけないでしょ!》
信じてもらえぬ事に彩は溜め息を吐き肩をすくめる
『信じる信じないはお前等の勝手だがな、我はまだ消されとうない。』
「?」
なんのことを言っているのか分からず全員が首を傾げているが彩が急に顔を青くし身震いすれば、それを振り払うように首を振りナル達を見た
『……とにかく我は戻る。今後、我等の調査員の誰かが一緒のときは話しかけるでないぞ。式も近寄るな、最悪金山に消されるぞ』
そう言って出ていった彩の姿が消えるまで誰一人話すことはなかった
…起きよ。
…お主には色々聞かなきゃならぬのだ。
殻に入ってないで出てこい。
我はお主に何もせん。
最初は夫妻の計画に乗り、久しぶりの身体を乗っ取ろうと考えたが
そうもいかなくなった…
これも廻り合わせなのか…
ほれ、早く起きるのだ。
こんなこと奴等に知られたら大変なことになる…
せっかく我は戻ったのだ。
まだ消えたくはない