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『さて、お主等に聞きたいことがある』
そう切り出した彩の表情は冷たい
ぼーさんは無意識の行動だろう、麻衣や真砂子の前に立つ
「なんだ」
ナルが警戒しながら返事をすれば彩の口から突拍子のない言葉が出てくる
『聞きたいのは2つ。1つ目は…………………お主等の名前、地位を教えよ』
「「「…は?」」」
いきなり名前と地位?を聞かれポカンと口を開ける
『いや、先程紹介されたとき我には興味がなくてな聞いてなかった。しかしお主等の前にいると他の奴らとは違う感じがするのじゃ…ほれ、はよ我に名乗れ…そこの短髪の娘からじゃ』
潔い程に聞いてなかった。と言われればより呆然となるメンバーだが急かすように言われれば指名された麻衣は背筋を伸ばす
「わ、私?!谷山麻衣…地位は…地位って調査員ってこと?高校生ってこと?」
『なんでも構わぬ。サクサクいかぬか』
「俺は滝川法生…坊主」
「松崎綾子よ。巫女」
「ジョン・ブラウンどす。えっとエクソシストやらせてもろうてます」
「原真砂子です。霊媒師ですわ」
「安原修…大学生です」
次々に強制的に自己紹介をするメンバーとそれを黙って聞いている彩。そして安原が紹介を終えた後静かになる室内
彩は残り二人に訝しげに顔を向ける
『そこの背のたかノッポ。お前は?』
「ノッポ…」
またかあのリンをノッポと呼ぶとは思わず、麻衣達は何故か吹き出しそうになるも雰囲気的に耐える
「…………」
彩の問いかけにリンは黙ったまま睨んでると彩は溜め息を吐き
『名乗れぬか…ならノッポと呼ばせてもらおう…お前は?』
「二度も名乗る必要性を感じない…聞きたきゃ大橋さんにでも聞け」
『まったく面倒な奴等よのぉ…まぁよい。もう1つの質問だ』
リンやナルの態度に怒った様子もなく続ける彩になんとも緊張感を削がれるメンバー
『…こやつの…この体の主の名字。それはなんだ。谷山は答えられるか?』
「え、…彩の名字って花岡だよね?」
再び名指しされれば麻衣が驚くもぼーさん達に顔を向けながら言えば頷くメンバー
「それがなんだってんだ?」
『花岡…こんな名前どこにでもあると思っていたが、まさかこやつがあの花岡彩…。あの夫妻の子…か。』
ぼーさんの問いかけには答えず何やらブツブツと言い出した彩。
その様子に困惑の表情を浮かべたメンバーは顔を見合わせた