Files8
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ねぇ、あれ、本当に彩なのかな…」
大橋からの話が終わり、それぞれ割り当てられた部屋荷物を置きベースとなる部屋に入る
「…まぁ、黒装束だから目元しか見えなかったが…」
ぼーさんが機材を位置付けながら首を捻る
《…あれは彩だよ。》
そんなとき銀がナルの膝に乗りながら言う
「間違いないのか?」
《うん。式として本能的に分かるんだ…けど…》
「けど…?」
ナルが問いかけると銀が黙りこみ、ちょうど扉が開くとそこに居たのは暗い顔をした真砂子
「黒蝶…いえ、彩は何かに憑依されてますわ。」
その言葉に一瞬唖然と真砂子に視線をやるが麻衣がそんな、と呟く
「真実なのですか?」
「ええ…何が憑いてるのかハッキリとは分かりませんが、彩でも抵抗出来ないような強いものだと感じましたわ…だからでしょうけど私達の事を覚えて居ないようですわ…」
《真砂子嬢の言うとおり…ボクにも分からないけど今の彩には近寄りたくない…それに通信も繋がらない…》
明らかに落ち込んだ銀にナルは頭を撫でればはぁ、と溜め息を吐く
「彩が僕達を忘れていても、いずれ彩とあの男…いやあの調査会と話す事になるだろ。今はこの事件を片付ける…いいな。」
それぞれその言葉に頷き心に靄を残したまま調査に入っていった
この屋敷で行方不明者が二人
少年が一人とその捜索をしていた消防団の青年が一人。
屋敷では昔から幽霊が出ると噂があり、それが忘れ去られた状態の時に起きた事件だそうだ
以前増築工事でも作業員が消えたという話もあり人魂を見た人もいる
そんな屋敷の先代の遺言で
…いいか、あの屋敷には一切手をつけるな朽ちるに任せておけ
そう言われても行方不明者が出て、今後同じように起きぬよう霊能者に頼んだとのこと
安原が大橋に声をかけナルが依頼内容の確認をして最初に言われた言葉だ。
その後、建物の事、先代、先々代の話を聞き出てきた名前は美山鉦幸。
諏訪一帯に広く土地を持ち製糸工場や慈善事業に手を尽くした人物だと大橋は話した