Files7.5
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ありがとう…ナル
そんな切ない声が聞こえた気がした
「…っ、ん…」
《ナル!!》
「…銀?…っ」
目を開けると銀の声がしハッとしたように起き上がる
「あ、ナル起きた!大丈夫!?」
麻衣が駆け寄ってきてそちらを見れば麻衣を含めたメンバーが安堵の顔をしている
どうやら一番最後に起きたようだ
「…何が…」
「ナル身体に異常はありませんか?」
リンが近寄ってきて手に持っていた紅茶を渡す
それに少し身体を動かしてから異常はない、と受け取り一口飲めばじわりと暖かさが染み込む
「あの男が来てナルが叫んだ直後から記憶がありません。皆さんもそのようです」
全員に顔を向ければ全員が頷く
「そうか…銀」
頷いたナルは先程から何も発しない銀を呼ぶ
すると起き上がって座っている膝の上に僅かに重みが加わるが黙ったまま
真砂子がナルの隣に座り青ざめた顔で僅かに顔を伏せ銀を撫でる
「…ナル、彩はここに来たようですわ。しかし私達が起きたとき銀しか居ませんでした…銀が私を起こしてくれたんですが…何を聞いても黙ったままで」
「……銀。彩はどうした」
ナルが銀に問いかければ僅かに身動ぐ
そっと頭辺りに手を当て触れる何かを撫でる
《…ナル…真砂子嬢…》
「銀、話してくださいませ」
「銀。」
《お願い……お願い、彩を助けて…》