Files7.5
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「電話っスよ。出たらどうっスか?」
彩の言葉と共に恐怖を与える雰囲気を拡散させ壁に寄りかかる男
ナルは男を睨み付けると同時にチラリと真砂子を見る
それを受けた真砂子は小さく頷くと麻衣からそっと離れ電話を取る
「……はい。」
(あ、その声は真砂子だね!まだ事務所にいる?ごめん、今仕事終わって「っ、申し訳ありません、今日はもう終わってしまいましたわ…また明日電話してくださいまし」
電話口から聞こえてきた声に思わず真砂子が顔を強ばらせナルを見てから慌てて遮るように言葉を告げる
すると男がニヤリと笑い壁から背中を離せば真砂子の方に歩みはじめる
「っ、彩!いいか、絶対に事務所には来るな!」
ナルが危険を察し真砂子の方を振り返り持っている受話器に向かって大きな声で言うと真砂子が急に目を見開き青ざめる
「「「ナル!」」」
ナルが全員の叫びに振り返ろうとするが真っ暗になる視界
崩れ落ちていくナルに真砂子はそれに駆け寄ろうとするが瞬き1つで男の姿が消え次々に倒れていく仲間に体を硬直させる
(真砂子!いったい何が「っ、彩いいですわね。絶対事務所には来ては行けませんわ、私達は大丈夫、だから逃っ」
(真砂子?!)
必死に伝えようとするが突如首に襲った衝撃に目の前が真っ暗になった
その場にいた男以外の全員が倒れ男はあーあ、と溜め息を吐き真砂子が握っていた受話器を手に持ち耳元に当てる
(真砂子?!え、ちょ真「もしもーし。」……誰。ナル達になにしたの)
聞こえてくる声にクツクツと笑い辺りを見渡す
「皆床でおねんねしてるっスよ…凄い趣味の持ち主達ですねぇ」
(その声…その喋り方…まさかお前…)
「事務所で待ってるっス」
(お前何故ガチャン…
電話を切った男は口を歪ませながら倒れてるナル達の間を歩きソファに座り置いてあったお茶を一口飲む
「俺のオモチャを取ろうとするからこうなるんスよ」
静かな事務所で一人の笑い声が響いた
『……………』
《彩?皆に何かあったの?!》
携帯を握りしめ顔を青くする彩に銀が首を傾げる
そして顔に怒気を含ませながら銀を見て早く行くよ、とその場から走りだした