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彩は温かい飲み物を貰い身体を暖める
『あー…生き返る…』
暖かい部屋、暖かい飲み物、暖かい服に包まれポツリと言えば全員が小さく笑う
「そりゃ良かった。なぁなぁ、さっきの男ってやっぱり…」
『本物のケンジ君のお父さん。確かに少しリンさんに似てたよね』
彩が言えば麻衣達は少し笑うがリンの睨みに押し黙る
「そ、そういえばなんで私達にも見えたの?なんでここに居たの?」
『思念が強かったからじゃない?息子の迎えに行けなかった…その後悔があの人にもあったのよ…それとケンジ君の強い願いがあったから私はあの男の人を見つける事が出来た…送ることが出来た』
「へぇ…それをして彩になんの影響もないのか?」
麻衣が話題を変えるようにして言うとカップを両手で包みながら答えた彩がぼーさんの質問に苦笑を浮かべる
『んー…やっぱり憑依されてると疲れるね…自分の中にもう一人が居るわけだから。それにケンジ君のお父さん探ししてるときも送るときも集中しなきゃいけなかったから…結論は体力的、精神的にも疲れるかな』
「そらそーだ」
そう言いながらもその素振りを見せない彩をぼーさんは感嘆な息を吐きながら頷く
『それにしても事が早めに終わってよかった…』
彩が立ち上がり一度辺りを見渡すと呟く
それに麻衣が首を傾げ、ハッとしたように表情を輝かせた
「早めにって…あ、まさか、クリスマスにデートの予定があったとか?!」
『え?…あぁ違う違う。』
麻衣に顔を向け冷静にそう言うとなんだー、と麻衣が項垂れる
『そうじゃなくて私、子供…苦手なんだ。』
彩がそう言えば出ていき、その言葉にぼーさん達は固まった
《気付かないよねぇ》
タナットを連れてきたのは彩。なつかれていたし逆に笑顔を見せていた彩。そんな素振りはなかった
そんな彼女が子供が苦手?
ぼーさん達の考えてることが手に取るように分かった銀はその場に伏せて笑った