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それからしばらくして子供の騒ぐ声が聞こえ始めれば彩は目を開けその場に立ち上がると縛られた髪が靡く
空を見上げると雪が降るそうで雲が厚くなっている
『そろそろ…かな…』
彩が小さく呟くと銀が遠くに目を向ける
《…見つけられたんだね…》
『うん…』
「彩!」
「見つけた…」
それにうん、と頷くと同時に下からの声。そちらに顔を向けると麻衣とジョンがこちらを見て驚いているのが見える。
そしてナルが呟き腕を上げた先にあったものを見て全員が顔を強ばらせる
「あんな…ところに…」
ケンジは見つかった事に残念そうにするが見つけてくれたことに嬉しそうに笑う
『さぁ、見つかったね…そろそろ帰ろうか…』
彩はケンジに語りかけるようにし、そっとそこから視線をあげ遠くを見た
その視線の先を一緒に見ることになるケンジは固まった
……え…?
『銀、お願い』
《ん。》
彩は立っている場所、入り口の上、聖母の像がある場所からフラりと身体を前に倒す
そうすれば重力に逆らわず落ちる身体
「彩!」
麻衣の悲鳴にも似た声に顔を向ければ小さく微笑みそのまま着地する
そして、すっと前方を指差す
それに麻衣やぼーさん、ジョン、そしてナルやリンまで視線を向け目を見開いた
「誰…?まさか…」
一人の男性がそこにいる。
麻衣が一歩踏み出そうとするがナルが腕を出し首をふる
彩はゆっくり歩きだすもケンジが動かす体は段々早くなり目の前が涙で見えなくなってくる
…お、おとうさんっ…おとうさんっ
全力で走り男性がしゃがみ腕を広げるとそこに飛び込む体。その瞬間、光が弾けた
…おとうさん!
…迎えが遅くなってすまなかった…一緒に帰ろう
…っうん!
これからはずっと一緒だ。
うんっ…お姉ちゃん、本当にありがとう!
男性はケンジの手をしっかり握り彩を見て頭を下げ、ケンジも手を振った
『メリークリスマス。』
…