その後すぐに荷物を持ち誰も来ない内に校長室に向かう


『校長、失礼します。私はこれで終了します』


彩の言葉に驚いたように校長は席をたつ


「もう終わったと？」


『はい。というより後は彼等に任せて大丈夫です。校長先生はすごい方々を知ってるんですね』


「いや、人のツテだよ。信頼出来る人からの紹介だ…てんでバラバラだったけどね」


それでも全員が全員"本物"を引き当てる校長に彩は笑う


『確かに、見てて掛け合いが面白かったです。じゃあ失礼します…あ、また何かありましたらご依頼ください』


恭しく礼をとった彩に校長は
苦笑しながらも校長はありがとう、と言った


これで、私の仕事は終了した。
まぁ実際私は何もしてないから、お金を取るつもりはない。



そう思いながら私は学校を後にした。





















それから数日後、パソコンにメールが入った。
依頼かな、と画面を見る


『えと…明日、渋谷区道玄坂にあるオフィスに来てくれ。……脅し？差出人は…渋谷一也。誰？』


メールを見れば見るほど何が何だか分からずに首を捻る


『銀、どう思う？』


《別に、この連絡先知ってるんだから問題はないんじゃない？》


怪しくない？と首を傾げるも大丈夫大丈夫、と簡単に言う銀により眉を潜め


『銀何か知ってるでしょ…』


《知らなーい》


そう言って銀は姿を隠してしまった

銀！と呼び止めるも完全にいなくなってしまった相棒に息を吐き再びパソコンを見る


『銀が言うんだし…大丈夫、なのかな…』


そう呟くとパソコンで明日、行くと連絡した。